長引く強烈寒波で2月19日も静岡県内の多くの地域で冷え込み、真冬並みの寒さとなりました。寒さが厳しい夜は、あたたかい鍋料理を食べたくなる人も多いかもしれませんが、野菜の高騰が続いています。
<社会部 大西晴季記者>
「午前8時の静岡市役所前です。あちらの気温計は4℃を示していますが、冷たい風が吹いていて、実際の気温よりも寒く感じます」
週明けから続く「強烈寒波」。19日朝の最低気温は、静岡市葵区井川でマイナス5.4℃、平野部でもところどころで0℃を下回る厳しい冷え込みとなりました。
厳しい寒さが続く中、食べたくなるのがあたたかい鍋。味噌ベースのスープが自慢の飲食店では、野菜と馬肉がたっぷり入った鍋を提供しています。
<客>
「おいしい」「キノコ好き」
「お鍋は、野菜もいっぱい入っていて栄養も取れるので、ありがたいですね」
「冬には鍋ですね」
しかし、今、鍋料理に欠かせない野菜の値上がりに悩まされています。
<味処 奥むら 田中正一店長>
「昔は1玉300円、400円で買えていたハクサイが、今は800円~1000円するような時代なので、ちょっときついですね。寒いから食べに来てくれる人がいるので、頑張ってやらせてもらっています」
静岡市内の青果店です。
<安い八百屋いろいろ練習中 今堀和哉店長>
「ハクサイですけれども、ちょっとあまりにも高すぎて一番隅の方に、今は静岡産のハクサイになるんですけれども、4分の1カットで198円に、正直僕らの中でもかなり高くなっている」

農林水産省が発表した食品価格動向調査によりますと、ハクサイの小売価格は平年のおよそ2.6倍に。キャベツも同様で、ネギは1.5倍ほど、軒並み平年を上回っています。
<客>
「もうちょっと普通にお鍋でがんがん買えるような金額じゃなくなってきたので、今年は鍋率が少ない、困ります」
「でもしょうがないですよね、仕方がないとは思うので、調理する側が工夫するとか(価格が)安定しているものを定期的に(食卓に)出すようにしている」
今後の見通しについては。
<安い八百屋いろいろ練習中 今堀和哉店長>
「ある程度気温が高くなってきて需要が収まってくると、当然値段は少しは安くなってくれればいいな」
再びの「強烈寒波」で厳しい寒さは週明けまで続くとみられます。鍋需要が高まる中ではありますが、気軽に鍋を楽しむには、まだまだ時間がかかりそうです。