「和のイメージだったけどイタリアンにも合う」発酵させた『自然薯』使った料理のお披露目会 麺に練り込んだラーメンとパスタをメニュー化へ=静岡市

静岡市で発酵させた自然薯を使った料理のお披露目会が開かれました。郷土料理「とろろ汁」にも使わる自然薯の価値を高めようという取り組みです。

2月17日、静岡市のレストランで開かれたお披露目会。集まった人たちがパスタとラーメンを試食しました。料理の麺に使われているのは発酵させた自然薯です。

静岡市駿河区の丸子で「とろろ汁」を提供する丁子屋が中心となり、約2年をかけて開発しました。自然薯をより多くの人に食べてもらうための取り組みです。

<丁子屋十四代 柴山広行さん>
「農家の高齢化が進んでいまして、あと5年10年すると生産量もだいぶ減ってしまうんじゃないか。そこをなんとかするためには自然薯をたくさん作ってもらいたい。たくさん消費してもらいたい。食べたいという人を増やさなきゃいけない」

静岡県農林技術研究所や麹店など協力し、おろした自然薯に浜名湖の海苔からとった乳酸菌を加えて丸1日発酵させました。県農林技術研究所によりますと、血圧低下などの効果が期待されるGABAの数値が発酵前に比べて約2倍になったといいます。

市内のイタリア料理店とラーメン店に協力をあおぎ、発酵後の酸味が強い自然薯を麺に練りこむことで親しみやすい味にしました。

<ラーメンを食べた人>
「(すりおろした)自然薯が乗っていて風味もあるので、新しいラーメンっぽくておいしい」

<パスタを食べた自然薯農家>
「もちもち感とのどごしがすごくおいしい。自然薯って和のイメージだったが、こういうイタリアンにも合うんだなって驚き」

<丁子屋 柴山さん>
「『俺も自然薯やりたいな』という生産者が増えるような、そういう環境、土壌を、ひいてはそれが静岡の食文化になればいいかな」

今回披露された料理はそれぞれの店で改良を重ね、今後メニュー化される予定です。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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