「こんなに遅いのは初めて」まつり開幕したのに… 河津桜の開花はまだ 関係者は観光客呼び込みへ躍起=静岡・河津町

伊豆半島に一足早い春の訪れを告げる「河津桜まつり」が、開幕しました。2025年は、2024年の秋に温暖な日が続いたことなどが影響し、見頃は2月下旬の見通し。観光関係者は少しでも開花が早まることを祈っています。

35回目を迎えた河津桜まつりは、2月1日に開幕のセレモニーを行い、関係者がそろってテープカットを行いました。

2025年は、河津桜の原木が河津川沿いで発見されてから、70年の節目。その原木を見に行ってみると。

<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
「河津町のシンボルで、町の天然記念物にも指定されている河津桜の原木を見ると少し花が開いている部分もあるが、木全体を見てみると、ほとんどがまだ緑のつぼみの状態」

2024年の秋に温暖な日が続き、12月に雨が少なかったことから、桜の開花が遅れています。それでも、観光客は訪れています。

<東京からの観光客>
「河津桜目的。つぼみでも、雰囲気だけでも、屋台も出ているので楽しい。いつもは満開の時に来ているけど、つぼみの始まりも見れるから、すごくいい」

東京からの観光客、まつりの新企画として始まった人力車のサービスを利用していました。

<えびす屋鎌倉 新井智士主任>
「利用客の方はまだ少ないが、違う種類の早咲きの桜もあったり、川沿いの桜以外の名所も結構多いので、そういうところを紹介させていただき、お客様には楽しんでいただいている」

人力車では、河津川から近い寺や神社、公園などをめぐり、町の歴史も解説くれるとのことです。

一方、河津川沿いに並ぶ出店もまつりの風物詩のひとつですが、桜の見頃が先のためか、休んでいるところが多く、約90ある出店がすべて開くのは当分先になりそうです。

<土産店店員>
「だいたい(開花が)早いことが多いが、こんなに遅いのは初めて。今来ている人は海外からの方が多い。日本人観光客はなかなか来ない。2月1日から(まつりの)オープンなんで、一応開けないと」

地元の観光協会では、河津桜以外にも見頃の花や楽しみ方があるとアピールします。

<河津町観光協会 齊藤恵子さん>
「これからたくさんの出店が出てくるので、出店も『花より団子』の1つ。もう1つは、菜の花であったり、スイセンであったり、また、河津町には河津桜だけでなくて、正月桜というのもあるので、そちらも楽しんでもらえれば」

それでもやっぱり見たいのは、満開の河津桜。観光客も関係者も、その時をいまか、いまかと待っています。

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