2025年の節分は2月2日です。例年より1日早いのはなぜなのか、そのワケを取材するとスケールの大きな理由が見えてきました。
まずは、節分といえば、やっぱり恵方巻。静岡市に本社を置く「天神屋」では、2025年は元日から恵方巻きの予約を始めました。
<天神屋 北川実里広報部長>
「今年は2月2日で1日早いので、事前に売り場も広げて告知している」
2025年は人気商品の「たぬきむすび」を恵方巻にしたり、久能山東照宮にお供えした海苔を使ったりと知恵を絞りました。物価高の影響もありますが、恵方巻を楽しんでもらおうと、企業努力を重ねています。
<北川部長>
「価格の変化を感じさせない、影響が出ないように今年もがんばった。事前に予約をしてもらうことでフードロスをなくすことができる」
2025年はインターネットでの事前予約が多く、2024年に比べて200%以上の予約数だといいます。
<北川部長>
「家族分予約して夕飯に食べるのが浸透していると思う。みなさんこの日は予約して、節分の日は恵方巻きを取りに行こうという生活スタイルになっていると思う」
さて、2025年の節分はなぜ2月2日なのでしょうか。静岡県焼津市の科学館で聞きました。
<ディスカバリーパーク焼津天文科学館 日向健さん>
「実はそれには宇宙が関係している。基本的なことですが、時計の針を進めると地球は太陽の周りを回る。一回りする周期は365日とされているが実は少し違う。地球は太陽の周りを回るのに365日では少し足りない。365日に+6時間弱経たないと、ちゃんと一回りできない」

そもそも、「節分」とは季節の分かれ目のことで、立春、立夏、立秋、立冬の前の日を指します。地球が太陽の周りを1周するには、365.2422日かかります。つまり、6時間弱のズレが生じているんです。
このズレを4年に1度調整するのが「うるう年」。それでも、ズレが出てしまうことから2025年のように立春や節分の日が変わることがあるんです。
<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
「宇宙のことも考えながら、豆を撒いてみようかなと思いますね」
<日向さん>
「身近なイベントを通して宇宙に思いを馳せていただければと思います」
<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
そもそも「節分」とは、それぞれの季節の分かれ目というのは初めて知りました。
<井手キャスター>
このうち、立春の前日だけが「節分の日」として今なお残っています。