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「子どもからお年寄りまで一緒になって静岡を盛り上げていく」球団運営の軸は“メジャー”経験あり くふうハヤテ長谷川文太新球団本部長に聞く

2月1日、プロ野球界にとって大切な1日を迎えました。きょうからNPB12球団が一斉にキャンプをスタートさせます。ファームリーグ参入2年目を迎えるくふうハヤテベンチャーズ静岡は、あす2日から地元でキャンプインします。

『挑戦』をテーマにプロの舞台で戦っているのは、選手だけではありません。チームを支える球団スタッフもまた、セ・パ12球団に比べれば少ない人員で運営を行っています。2025シーズンから新たに球団本部長としてチームに加わった長谷川文太さんは、静岡で高校時代を過ごした後に大学を経て、アメリカへ渡り、2024シーズンまで、東北楽天ゴールデンイーグルスで球団スタッフとして勤めていました。

静岡からプロに挑む“雑草軍団”をどのように支えていくのか―。シーズン開幕前の心境をSBSアナウンサー松下晴輝が聞きました。

<松下晴輝アナウンサー>
高校は東海大静岡翔洋の野球部ご出身ということですが、静岡は卒業以来ですか

<長谷川文太球団本部長>
はい。高校時代からもともと静岡は良いところだなっていうのは思っていたので、またこう3年間厳しい練習をして一番成長できる時代を過ごした場所に戻ってきて、こういう形で仕事ができるっていうのは僕の中でもすごくうれしいなと思っています。

<松下>
厳しい時代を過ごされたとおっしゃっていますが、静岡時代で何か印象みたいなものはありますか。

<長谷川>
寮が三保半島にあったので、三保のイメージしかないですね(笑)
毎日、富士山を見て、レギュラーを目指して、全国を目指して頑張ってきたっていう日々です。

<松下>
高校卒業後は東海大学を経て、アメリカの方に渡られたという経歴をお持ちですが、アメリカではどのような暮らしやお仕事をされてたんですか。

来てくれたお客様やファンが笑顔で帰ってもらえるように

<長谷川>
アメリカには大学に編入という形で行きまして、スポーツビジネスを学んでいました。その後、インターンシップなどを経て、大リーグのワシントン・ナショナルズに1年間勤めて、その後は、東北楽天ゴールデンイーグルスへ行くという流れになります。

<松下>
ナショナルズといえば、2019年にワールドシリーズを制覇した名門球団ですが、どのような業務をされていたんですか。

<長谷川>
Guest Experience(ゲストエクスペリエンス)という部門におりまして、球場案内だったり、席案内だったり、 VIP対応っていうところをメインにやっていました。

<松下>
その経験は今後、くふうハヤテの球団本部長としてどのように生かしていけそうですか

<長谷川>
やっぱり来てくれるお客様やファンの方々は、その1回限りになるかもしれないですし、何回も来てくださるかもしれない。だからこそ、球場に来た時の風景っていうのは、その時にしか見えないものだと思うので、そういうせっかく来ていただいたのにハッピーな気持ちになれないような環境は作りたくないなと思います。皆さんが笑顔で帰ってもらえるようにという心構えにはつながってくるかなと思います。

<松下>
メジャーリーグの球団で働いていたということは、英語は話せるんですよね。通訳の業務も兼ねていくのでしょうか。

<長谷川>
もう一人、スタッフで海外から来た人間もいますので、そこは彼に任せて、あくまでもサポートをしていければと思っています。

<松下>
ちなみにご自身の英語力は

<長谷川>
ちょっとここでは秘密です(笑)
日本に帰ってきて8年経つので、英語を使う機会も少ないですし、パッと言われてなかなか出てこなくなってしまっているので、徐々に感覚を取り戻せればなと思います。

<松下>
球場に足を運んだら、外国籍選手と何かコミュニケーションを取っている長谷川さんの姿を見られるかもしれないですね。さて、新体制会見では、楽天で2軍のチームを主に担当されていたとうかがいました。具体的にはどんな業務をされていたのですか。

古巣へ「戦うからには負けない」

<長谷川>
試合日程だったり、他球団との調整だったり、あとは球団とチーム本隊の間に入っていろいろと取り組みを進めたり、といった業務をやっていました。

<松下>
今後は2軍のリーグが主戦場のくふうハヤテで、これから球団本部長として携わられることになり、古巣との対戦も予定されていますが、意気込みはいかがですか。

<長谷川>
戦うからには負けないつもりで、全試合に勝つつもりでできればなと思ってます。

<松下>
ちゅ〜るスタジアム(清水)にはもう足を運ばれましたか。

<長谷川>
去年、楽天時代にも試合で来ていますので、その時もあらためて懐かしいなと感じました。もちろん、高校時代にも試合をした球場なので思い入れがあるといいますか。ただ、当時はもっと大きくて壮大な球場だなって思ったんですけど、やっぱり僕も大人になったんですかね(笑)懐かしさと「ここでやってたな」っていう思い出がよみがえりました。

<松下>
日米でいろんな球場を見てこられたわけですもんね。くふうハヤテではどのような業務をされるかもう決まっているんですか。

<長谷川>
チームの方も事業側も含めて全体を見るような感じになるかなと思います。

<松下>
最後に、くふうハヤテという球団をどんな球団にしていきたいですか。

<長谷川>
良い選手もたくさんいます。その選手たちが一人一人育成されて再生して勝つという目標をもとに、1人でも多くNPB12球団へ送り出せるよう注力したいです。その中で子供からお年寄りの方まで一緒になって、静岡を盛り上げていくという面で、一緒に頑張っていければなと思います。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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