開幕まで3週間を切ったJリーグ。鹿児島県内でキャンプを張る静岡県勢のうち、J1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田は鹿児島市で、J2藤枝MYFCは霧島市で連日厳しいトレーニングを重ねています。磐田と藤枝が週末、練習試合を行いました。2025シーズンのJ2を占う県勢対決はサックスブルーに軍配が上がりました。
鹿児島で実現した県勢対決、両クラブの戦い方が垣間見える一戦となりました。

磐田はハッチンソン監督の戦術がどこまで浸透しているのか、注目されます。

一方、藤枝は新加入選手が4人。松木駿之介は2024シーズンJ3鳥取で二ケタ得点を挙げている選手です。
まず、主導権を握ったのは、超・超・超攻撃的サッカーを掲げる藤枝でした。1本目9分、得意のハイプレスで仕掛けると、シマブク・カズヨシのクロスに浅倉廉が合わせ、磐田ゴールを脅かします。
2本目に入っても流れは変わりません。4分、藤枝はボールを支配し、中央から左サイドへ展開すると、シマブクのクロスに合わせたのは川上エドオジョン智慧。両サイドが積極的に攻撃に絡んでいきます。
対する磐田、徐々にペースを掴んでいきます。29分の場面もサイドバックの松本昌也が中央でプレー、ハッチンソン監督流のポゼッションサッカーで何度もゴール前へと迫ります。
試合が動いたのは3本目でした。20分、藤枝のビルドアップの隙を突いた磐田、最後はユース出身、J3北九州から復帰の藤原健介が待望のゴールを挙げます。高い位置でも積極的に仕掛けていくチームの狙いがハマりました。

今シーズンを占う鹿児島決戦は、磐田に軍配が上がりました。