「100周年にプレミアムな商品を」大井川鉄道が1枚100万円の"純金製切符"販売 期間中はSL含めて乗り放題に

静岡県中部を走るローカル線、大井川鉄道が2025年に創立100周年を迎えます。

この「100」にかけて、会社では史上「最も高価な切符」の販売を始めました。その額、なんと1枚100万円です。

<大井川鉄道広報 新堀絵理さん>
「こちらが100万円の切符です」

<島田支局 河田太一平記者>
「まばゆい光がまさに純金という感じですね」

<大井川鉄道広報 新堀絵理さん>
「税込み100万円のプレミアムな商品となっています」

木箱の中に丁寧に納められているのは、金色に輝く特別な切符。なんと純金製、その額大井川鉄道史上最も高価な1枚100万円です。

表面には、大井川鉄道のシンボルSLがデザインされています。では、なぜこんな切符の販売を始めたのでしょうか。

<大井川鉄道広報 新堀絵理さん>
「100周年ということでこれまでにないプレミアムな商品を作ろうということで100万円という価格、あとは純金であるというインパクト、総じてインパクトのある大きなものを作ろうと企画した」

大井川上流部のダム建設や木材搬出などを目的に誕生した大井川鉄道は、2025年3月で100周年を迎えます。

記念すべき年を盛り上げようと、会社としてもさまざまなアイデアを打ち出しています。そのひとつが「100万円の切符」でした。鉄道ファンも「小さな100年企業」を後押しします。

<神奈川から来た鉄道ファン>
「応援じゃないですけど、乗りに来たいなと思わせてもらえる、頑張っている鉄道会社だと思う」
「(大井川鉄道は)レトロな感じを打ち出して魅力があるところだったので(100万円きっぷのアイデアは)意外でしたけど、いいなと思う」

ところで、この切符で実際に列車に乗ることはできるのでしょうか。

<大井川鉄道広報 新堀絵理さん>
「こちらの切符を持ってきてくれれば、大井川本線のSLも含めて普通電車も乗り放題で、この期間までご利用いただけます」

(使用期間は2025年3月10日から2026年3月31日まで  特別企画列車を除いた大井川本線の電車とSL列車が乗り放題)

2022年の台風被害で現在も一部区間の運休が続く大井川鉄道。100周年を復活へのきっかけにしたいという願いがあります。

<大井川鉄道広報 新堀絵理さん>
Q. 今後の目標は?
「まずは全線開通が目標。ぜひ多くの方に買っていただけるとより復旧が前向きに進むんじゃないかと思うのでぜひよろしくお願いします」

完全受注生産の「100万円きっぷ」ですが、すでに買った人がいて、問い合わせもあるそうです。広報の新堀さんに聞きますと、期間中に3分の2ぐらいSLに乗れば元が取れる計算だそうです。

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