12月11日の静岡県議会の論戦では、最大会派の県議が県東部の医療をめぐる鈴木知事の考えを問いただしました。知事は「中核拠点となる病院をつくっていくことが望ましい」と述べました。
<自民改革会議 木内満県議>
「静岡県内で西高東低とも揶揄される医療の状況は解消しません。こうした問題意識を知事もお持ちだからこそ、さきの知事選で県東部への医大、医学部誘致の政策を示されたのでしょう。東部の医療の未来像を示してくださることを期待し、答弁を求めます」
最大会派の県議が問いただしたのは、鈴木知事が選挙で掲げた東部地域の医療問題の解消についてです。2024年5月の知事選で、鈴木知事は東部地域の医師不足を念頭に医科大学の誘致を訴えました。
しかし、当選後の会見では一転、「ハードルが高い」と述べ、県の医学生向けの奨学金制度を拡充させるなどの方針を示しました。
<鈴木康友静岡県知事>
「医療人材の確保や育成などを担う東部地域の中核拠点となる病院をつくっていくことが望ましいと考えております」
鈴木知事は、高齢者の人口がピークを迎える2040年頃を見据え、持続可能性の高い東部地域の医療体制を構築すると述べました。

