クリスマスまで残り3週間です。その主役、「クリスマスケーキ」の平均価格は年々上昇し、準備に追われる洋菓子店は価格を少しでも抑えるための模索を続けています。
12月に入り、街はクリスマスムード一色です。クリスマスの主役といえばクリスマスケーキ。みなさん、2024年のご予算は?
<街の女性>
「3000円から4000円くらいかな」
<街の女性>
「おさめたい金額は2500円です」
<街の女性>
「うーん、どうしよう。4000円かな」
帝国データバンクが12月2日発表した調査結果によりますと、2024年のクリスマスケーキの平均価格は4561円。
2023年に比べて値上げ幅は縮小したものの、3年前と比べると約700円も値上がりしました。
<街の男性>
「高いですね、高いですねやっぱり」
<街の男性>
「まぁ安くはないと思います。高いなと思いますけど、やっぱりクリスマスというので、プラスになるていうのはしょうがないっていうか」
沼津市にある洋菓子店です。11月中旬からクリスマスケーキの予約受付を始め、かき入れ時を迎えていますが、乳製品やたまごなど相次ぐ原材料の高騰に悩まされています。その中でも特に価格が高騰している材料があります。
<BAKE&CAKEペルル 米野博英オーナーシェフ>
「チョコレートです。私、この業界に入って37年になるんですけど、こんなにチョコレートが高いっていうのは初めてです」
チョコレートのような輸入に頼っている原材料は、円安の影響や輸送コストの上昇も加わり、仕入れ価格が跳ね上がっているといいます。民間の調査によるとチョコレート以外にも、イチゴ、卵、砂糖などケーキに欠かせないものが2023年に比べほとんど上昇しています。
<BAKE&CAKEペルル 米野博英オーナーシェフ>
「昨年よりも実は(クリスマスケーキの)種類を少し減らしまして、その分作業効率を上げることによって価格をなるべく抑える形で提供できるようにしております」
年々負担が上がる中ケーキの種類を減らして対応しましたが、米野さんの店では2024年のクリスマスケーキの価格を平均で8%ほど引き上げざるを得なかったといいます。それでもクリスマスを楽しみにするお客さんの期待に応えたいと意気込みます。
<BAKE&CAKEペルル 米野博英オーナーシェフ>
「楽しい団らんを経てクリスマスを迎えていただいて、我々パティシエも全力でお応えできるように一生懸命美味しいケーキをおつくりしますので是非皆さんに召し上がっていただきたい」