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「誰一人あきらめている選手はいない」ジュビロ磐田の横内昭展監督が挙げるFC東京戦のポイント


ジュビロ磐田の横内昭展監督が11月29日のオンライン会見で、30日のリーグ第37節FC東京戦の攻守のポイントを挙げた。磐田がJ1残留にのぞみをつなぐには勝つことが絶対条件。指揮官は「誰一人あきらめている選手はいない」と強調した。

ーFC東京のイメージは。
「本当にタレントが豊富なチーム。特に前線にスピードのある、個人でも打開できる選手がいる。やはり奪ってからの縦に速いカウンターは脅威」

ーFC東京に対しては、どんなところがポイントとなるか。
「変なボールの奪われ方はなるべく避けたい。攻から守への切り替えは早くしないといけないし、リスク管理も絶対におろそかにできない。攻撃に関しては、相手も前から積極的にプレッシャーをかけてくるので、何とか最初の相手のファーストラインをブレイクできれば、我々にもスペースが見つけられるシーンが作れると思う」

ーどこまでリスクを冒し、どこまでバランスを整えながら戦うか。
「先ほどの話とちょっと矛盾するかもしれないが、変なボールの失い方はしたくない。それは大前提。FC東京のストロングポイントを出させたくないということはもちろんあるが、そればかりになって臆病になって、自分たちから放棄するような姿勢は見せたくない。

本当にそこのバランスは難しいが、最後まで自分たちから放棄しないように。そのためには、やっぱり我々は走り続けなきゃいけない。休みのない90分になると思う」

ー勝ち点3がマストの状況になったが、変わらないもの、変わっていくものはあるか。
「昨年から今年にかけてやってきたことをJ1の舞台でもトライしていきたいし、変わらない。自分が思ったことをどこまで通せるか。ただ、もう勝つしかない状況では違う選択肢も考えてやらなきゃいけない」

ー他の選手が(引退発表した)山田大記選手のようになるのは難しいかもしれないけれど、他の選手への期待は。
「大記と同じプレーはできないと思うが、大記にできないプレーができる選手もたくさんいる。その部分をとにかく出してほしい。『自分はこのプレーで山田選手を上回るぞ』というものをそれぞれ持っていると思う。とにかくそれを出してほしい。もうそれだけ」

ー山田選手の引退発表とほぼ同じくして、FC東京のディエゴ・オリヴェイラ選手も引退発表した。彼のイメージは?
「リリースを見て驚いた。十分まだやれる、気力体力のある選手だと思っていた。彼は危険な選手だし、これまで彼1人の能力で作られた危険な場面もある。我々としては絶対に仕事をさせてはいけない選手の1人だ」

ーチームの雰囲気はどうか。
「誰一人諦めている選手はいないし、可能性がある限り我々は戦う。これまでもしっかりやってくれていたが、FC東京戦は勝つしかないので、みんなさらに集中してトレーニングしてくれた」

ー最近2試合はサイド攻撃で5得点。そのストロングを出す上で、ポイントになるところは?
「サイドにどうやってボールを動かして持っていくかというところを整理してきたので、その回数をいかに増やしていけるか、それを得点にどれだけ結びつけていけるかがポイントだと思う」

ー前半終了間際の失点と、後半の立ち上がりの失点についての対応として、どんなことがポイントになるか。
「前節も前半終了間際に押し込まれるシーンが長く続いてしまい、失点してしまった。こういう状況になった時に、いかに最終ラインを少し上げられるか。最終ラインだけではなく、その1個前のセカンドラインのところもどうやって上げていくか、トレーニングで整理をしてきた。押し込まれる時間帯はどんな試合でもあるとは思うが、いかに選手間同士でコミュニケーションを取りながら少しでも押し上げられるか。明日の試合で出していきたい」
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