Sリーグ前期終了

5月17日、県内各地でSリーグ前期最終節が行われた。 S1・S2ともにここまで暫定1位であったバディFC、藤枝東FCがそれぞれHonda FC、藤枝明誠SCに勝利し、首位を維持したま折り返すこととなった。
S-1結果
第11節
浜松和田JFC 2 – 0 オイスカFCバディFC 2 – 1 Honda FC
高部JFC 0 – 0 TOKAI SA
FCガウーショ 4 – 0 FC STELLA焼津
エスパルス三島 0 – 5 SALFUS oRs
清水エスパルス 1 – 2 SEPALADA富士
S-2結果
第11節
藤枝東FC 5 – 1 藤枝明誠SC静大附属浜松FC 2 – 2 カワイSC
ロプタ富士 0 – 2 GAREINO清水
蹴力HANASHI FC 2 – 1 SAGARA FC
キューズFC浜松 1 – 1 初倉FC
ALA裾野 1 – 2 アスルクラロ沼津
順位表だけでは見えない景色も
約2カ月にわたって行われたSリーグ前期の全日程が終了。振り返れば、この短い期間の中で本当に多くのドラマが生まれていた。急成長を見せたチームもあれば、“相性”によって思わぬ勝敗が生まれる試合もあった。順位だけを見ればシンプルに見えるリーグ戦だが、その中には数字だけでは語れない時間が確かに存在していた。
きっとどのチームにも必ず物語がある。首位を走るチームだから順風満帆かと言えば、決してそうではない。むしろ上位にいるチームほど、指導者が厳しく選手たちへ声をかける場面も多く見てきた。勝っていてもなお、求め続ける姿勢がそこにはあった。
勝ち負けで結果が決まるスポーツは、とてもシンプルで、ある意味では公平だと思う。
どれだけ内容が良くても、最後に点を多く取ったチームが勝つ。順位表に並ぶ数字だけを見れば、それがすべてのようにも見える。
ただ、その結果にたどり着くまでには、それぞれのチームや選手たちの数え切れないほどの過程がある。
怪我人を抱えながら戦っているチームもある。思うように結果が出ず、それでも毎週必死に積み上げているチームもある。試合に出られない悔しさを抱えながら、それでも仲間を応援し続ける選手もいる。
だからこそ、サッカーは公平でありながら、決して単純なものではない。結果だけでは見えない想いや積み重ねが、その一試合一試合の裏側には確かに存在している。
最終節後、高部JFC監督であり、Sリーグ発足の中心人物でもある設楽監督と話をさせていただいた。その頃には、時計の針は19時を過ぎようとしていた。それでも、まだ動き足りない選手たちがピッチで交流戦を続けていた。そんな光景を見ながら、設楽監督はこう話した。「これがSリーグの醍醐味だ」。
試合に出られなかった選手も、きっといたはずだ。それでも何もせずに帰るのか、たとえ公式戦ではなくても同じピッチに立って戦って帰るのか―そこには大きな違いが生まれる。
「試合に出た、出なかった、ではなく、戦うことの意味を少しでも理解して、それを経験値にすることにSリーグの意味がある」。
さらに設楽監督は、Sリーグを立ち上げた理由についても話してくれた。同じリーグ戦を戦うチーム同士が交流を持ち、指導者同士も情報共有をする。そうした様々なつながりを通して、地域との関係性が広がっていく。静岡県は広い。だからこそ、Sリーグや県大会の時だけで終わる関係ではなく、普段から交流を持ち続けていくことが大切だという。その積み重ねが、結果として静岡県全体のサッカーを豊かにしていく。
設楽監督の言葉からは、単なるリーグ戦ではなく、“地域をつなぐ場所”としてSリーグを作り上げたいという想いが伝わってきた。
暗くなり始めたグラウンドで、楽しそうに、そして真剣にボールを追いかける子どもたちの姿。順位や結果だけでは見えないものが、そこには確かにあった。
それぞれのチーム、それぞれの選手たちが積み重ねた時間こそが、このSリーグの価値なのかもしれない。
取材:山下景子
































































