静大附属浜松FC・岩渕朔奈が魅せた“冷静と闘志” ― Sリーグで輝く存在感
Sリーグ第7節・第8節が開催
4月29日、静岡県内各地でSリーグ第7節・第8節が行われ、Honda細江グラウンドにもS1、S2の4チームが集結した。その中でも一際目を引いたのが、静大附属浜松FC・岩渕朔奈(さな)選手だ。静大附属浜松FCは、チーム全体としてサッカー理解度が高く、基礎技術がしっかりと全員に定着している印象を受けた。試合中も自分でできることには積極的に挑戦し、テンポよく繋がるパスワークは見事の一言。完成度の高さが際立つチームだった。
圧倒的な存在感を放つプレー
その中でも、岩渕選手のプレーは群を抜いていた。本人は「体では男子には勝てないのは分かっているけれど、恐れずに勝負する」と話していたが、実際のピッチではまったく引けを取らない。
数人に囲まれてもスルスルと抜け出し、正確なパスを供給する。その視野の広さと冷静な判断力には思わず目を奪われた。チームも結果で応える。第7節では蹴力HANASHI FCに4-1、第8節ではSAGARA FCに6-0と快勝を収めた。
小学生離れしたメンタリティ
試合後に話を聞くと、サッカーを始めたのは思い出せないほど幼い頃。兄2人の影響で、自然とボールを蹴るようになっていたという。試合中のPKでも、小学生とは思えないほどの落ち着きでゴールを決め、インタビューでも終始冷静な受け答えを見せた。
「学校では友達とはしゃぎ回っています」と話した時のふと見せた笑顔に、ようやく小学生らしさが垣間見えた。
“その先”を見据える覚悟
しかし、進路についての話になると、その印象は再び大きく変わる。「中学からはJFAアカデミー福島でサッカーをやり、プロになりたい。でも、プロになったら終わりではない。プロになって、毎試合得点を必ず取ります」
これまで多くの小学生に将来の夢を聞いてきたが、“プロになったその先”まで具体的に語った選手は初めてだった。
チームに不可欠な存在
岩渕選手の冷静さと、その内に秘めた強い闘志。それは間違いなく、静大附属浜松FCにとって欠かせない力となっている。この日見せたプレーと覚悟は、これからの成長を大いに期待させるものだった。バディFC・青木翔海が示す“当然の首位” ― 無敗で走る理由に迫る
首位を走るバディFCの現在地
Sリーグは前期折り返しを迎え、バディFCが圧倒的な安定感を見せている。第7節のエスパルス三島戦は2-1で勝利。続く第8節のSALFUS oRs戦も2-0で制し、ここまで全8試合で6勝2分。無敗を維持したまま、堂々のS1首位に立っている。
まさに“絶好調”という言葉がふさわしい戦いぶりだ。
「当然の結果です」キャプテンの覚悟
前期折り返し時点で首位に立つ今の気持ちを、キャプテンの青木翔海(とあ)選手に聞くと、返ってきたのは意外なほど力強い言葉だった。「当然の結果です」。その一言には迷いがなく、確固たる自信が感じられた。そしてその自信は、ピッチ上のプレーにもはっきりと表れている。
強さの裏にある“関係性”
バディFCの強さを語る上で欠かせないのが、4月26日時点でS1得点ランキング1位に立つ松本燈月(ひづき)選手の存在だ。青木選手は守備と攻撃の両面でチームを支えながら、常に松本選手の動きにも目を配る。その連携は非常にスムーズで、試合の中で何度も“いい形”を生み出していた。
また、うまくいかない場面でも、誰よりも大きな声で仲間に声をかけ続ける姿が印象的だった。その言葉に迷いがないのは、日頃から築かれている信頼関係があるからこそだろう。
次なる大一番へ
次節、第9節ではS1・2位の浜松和田JFCとの直接対決が控えている。青木選手はこの一戦についても、揺るぎない自信を見せた。「ホンダカップでも勝利した。だからこそ浜松和田JFCもさらに強い気持ちで挑んで来ると思う。でも、前よりも得点差のある試合にします」最後まで言い切るその姿は、キャプテンとしての頼もしさにあふれていた。
“本物の首位”を証明する一戦
無敗で首位を走るバディFC。その強さは、個の能力だけでなく、選手同士の信頼とキャプテンの統率力によって支えられている。次節、浜松和田JFC戦は、無敗首位の真価が問われる大一番になる。勢いそのままに突き進むのか。それとも、新たなドラマが生まれるのか。注目の一戦から目が離せない。
取材:山下景子
S-1結果
第7節
浜松和田JFC 1 – 0 FC STELLA焼津オイスカFC 1 – 4 FCガウーショ
高部JFC 3 – 1 清水エスパルス
TOKAI SA 0 – 1 SEPALADA富士
エスパルス三島 1 – 2 バディFC
Honda FC 2 – 1 SALFUS oRs
第8節
浜松和田JFC 1 – 1 FCガウーショオイスカFC 1 – 2 FC STELLA焼津
高部JFC 4 – 1 SEPALADA富士
TOKAI SA 0 – 0 清水エスパルス
エスパルス三島 2 – 1 Honda FC
バディFC 2 – 0 SALFUS oRs
S-2結果
第7節
藤枝東FC 3 – 1 ALA裾野藤枝明誠SC 1 – 3 アスルクラロ沼津
ロプタ富士 2 – 3 キューズFC浜松
GAREINO清水 6 – 1 初倉FC
静大附属浜松FC 4 – 1 蹴力HANASHI FC
カワイSC 2 – 1 SAGARA FC
第8節
藤枝東FC 3 – 0 アスルクラロ沼津藤枝明誠SC 0 – 0 ALA裾野
ロプタ富士 3 – 4 初倉FC
GAREINO清水 7 – 1 キューズFC浜松
静大附属浜松FC 6 – 0 SAGARA FC
カワイSC 3 – 0 蹴力HANASHI FC































































