県と沼津市がすすめる沼津駅付近の鉄道高架事業で鉄道施設の本体工事の第2弾が始まります。11月21日は、鉄道車両を収容する新しい車両基地の着工式が行われました。
<金原一隆記者>
「沼津駅の東海道線や御殿場線の線路をぐっと持ち上げる高架化。この高架をするため、いま動かさなければいけないのが…。この線路がいっぱいの場所。沼津駅東側にある『車両基地』です。これをおよそ2キロ西の片浜地区に移転させる工事が始まります」
「えい、えい、えい」
11月21日の着工式には、静岡県の鈴木知事や沼津市の頼重市長など約60人が参加しました。
<鈴木康友知事>
「鉄道により分断されている市街地の一体化を図るとともに、慢性的な渋滞を解消し、東部の拠点となる新しい街づくりを行うという大変重要な事業でございます」
新しい「車両基地」は現在の場所から西へ、約2キロの片浜地区につくられ、施設の本体工事が始まります。
東西約2.1キロ、広さ約6.2ヘクタールの広大な施設で、2030年度に完成する計画です。この工事に先立ち、原西部地区に移転する「新貨物ターミナル」の工事も進められています。そして、次に東海道線と御殿場線の線路を持ち上げる高架化工事に移ります。
分断されている南北市街地を結び、交通混雑などを解消して、新しいまちづくりを目指します。
<沼津市 頼重秀一市長>
「静岡県東部の拠点という位置付けもありますので、静岡県、県知事としっかりと連携をさせていただきながら進めてまいりたいと考えています」
鉄道高架事業が完了するのは約17年後の2041年度の見込みです。