郵便局の“昼休み”導入の背景に「働き方改革」“メリハリつけて”県内4局で実施 利用者の反応はさまざま=静岡県

静岡県内4つの郵便局で現在「昼休み」が導入されています。背景にあるのは、郵便局の「職場改善」ですが、利用者からは賛否の声も。

11月21日正午、浜松市浜名区の井伊谷郵便局。入り口の鍵がかけられ、カーテンが閉められました。

「こちらの郵便局では、11月11日から昼休みが導入されました。この時間、窓口は完全に閉まっています」

日本郵便は11月11日、午前11時から午後2時半までの間に1時間の「昼休み」をとる制度を浜松市内4つの郵便局で導入しました。理由は「働き方改革」です。

<日本郵便東海支社広報担当 竹内美鈴さん>
「特に小規模の郵便局では、社員の昼休憩の時間を交代で取る必要があるなど職場環境の問題があるので、適切な郵便局サービスをあまねく提供するために導入した」

「収入印紙下さい」
「お預かりします」

現金や郵便物を取り扱う郵便局では、ミスなどを防ぐためにスタッフが2人で対応するケースが多々あります。このため、スタッフの少ない郵便局では休憩を取りにくいという声もあり、今回は規模が小さい所を中心に全国1373の郵便局で昼休みが導入されました。

<井伊谷郵便局 中村茉那実さん>
「開いたままよりは、閉まっている方が、完全にお客様も閉まっているのが分かりやすいし、メリハリがついていてわかりやすいと思います」

リラックスできる適切な休みを取ることでモチベーションの向上や業務の改善につながることも期待されています。

<井伊谷郵便局 松井篤志局長>
「昼休みが導入されてからは常時、3人で営業できるので、お客様対応も必要な人数の配置が可能になったと思います」

昼休みの間もATMを利用した現金の引き出しなどはできますが、窓口を訪れた利用者の受け止めは、さまざまです。

<利用者>
「郵便局以外でも、結構昼休みを導入しているところはあるのでいいんじゃないか」
<利用者>
「昼休みを利用して自分の郵便物を送ることができなくなるので、開いていてほしいなと思う」

静岡県内では11月25日からさらに16の郵便局が昼休みを導入する予定ですが、今後もその数は、増えていくのか。最も気になるこの点について日本郵便は利用者の反応を見ながら検討したいとしています。

11月25日からは静岡市や沼津市など県内13の市や町にある16の郵便局でもこの「昼休み」が始まります。

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