静岡県熱海市の熱海梅園では秋の恒例イベント「もみじまつり」が始まりましたが、例年に比べ色づきが遅れています。青々としたモミジを前に観光関係者は複雑な表情をみせています。
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熱海梅園で11月16日から始まった「熱海梅園もみじまつり」。熱海という温暖な気候から「日本で最も遅い紅葉」といわれています。ここ数年、「11月10日前後」に一部色づき始めていたという熱海梅園ですが…
<熱海市観光協会 稲村誠事務局長>
「例年に比べてもやはり気温が高いので1週間くらいは色づきが遅かったかなという状況ですね」
ところどころ色づき始めたもの青々としたモミジが目立ちます。
<熱海市観光協会 稲村誠事務局長>
「全国的にも夏から気温が高いというところが続いていますし、今までに比べればかなり遅いのかとういう感じを持っています」
11月末頃にはきれいな紅葉が楽しめるということです。
<高田愛弓アナウンサー>
「緑の中に濃い赤、そしてオレンジ、黄色の木々が見えています」
川根本町の「夢のつり橋」。平日にもかかわらず、つり橋をわたるための観光客による列ができていましたが…。
<寸又峡温泉翠紅苑 望月孝之代表>
「例年から比べると日帰りのお客様は50%以下になっております。宿泊のお客様もトータルでおそらく2〜3割減るんじゃないかと心配している」
本格的な紅葉シーズンを迎えたものの、9月に発生した「落石事故」の影響などで観光客の数が思うように伸びていないということです。
<川根本町まちづくり観光協会 下嶋恵さん>
「町としても時間を区切って警備員を配置したりして安全対策をしているゲートも朝の7時から夕方の5時までとか、対策を取っておりますので安心して来ていただきたい」
<観光客>
「街中に住んでいると見られない景色なので感動しますね。来年は上京してしまうんですけど戻ってきて是非来たいなと」
<観光客>
「ここに来ることがきょう目的で、紅葉とかいいタイミングかなと。(彼女が)誕生日だったので」
「来てよかったです」
見頃は12月中旬頃まで続くと予想されていて、観光関係者は終盤の巻き返しに期待をしています。