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エスパルス選手に届け!サンバの応援

スタジアムに響くサンバのリズム。1万人以上の観客。これは人気歌手のライブ…。ではなく、清水エスパルスのIAIスタジアム日本平での試合風景。チームカラーのオレンジ色に染まった観客席は圧巻だ。エスパルスの応援はサンバのリズムに合わせた応援歌が特徴。今季の試合数は残り僅か。サンバの応援で勝利を呼び込もう。

エスパルスの応援はなぜサンバ?

サッカー観戦の応援歌をチャントと呼ぶ。エスパルスのチャントは、サンバのリズムが特色。一体感あるサンバ応援は観戦者の気持ちを盛り上げてくれる。

サンバを取り入れたのは納谷聖司氏。納谷氏は、初代キャプテン・三浦泰年氏と「カズ」こと三浦知良の伯父にあたる。ブラジルと親交があった納谷氏は、ブラジルからプロのサンバ隊を清水に半年間招聘した。楽器を演奏したいという有志に教えたのがサンバ応援の始まりだ。当時はブラジル出身の監督、コーチ、選手が多く在籍していたため、ブラジル色のある応援を取り入れたと言われている。

エスパルスでつながる仲間

サッカーの試合では、ゴール裏席は応援が最も盛り上がる場所。

清水エスパルスのゴール裏席には、楽器を演奏しながら楽しそうに応援する人たちがいる。清水エスパルスサンバ隊だ。毎試合、応援歌に合わせてサンバの打楽器を演奏し、選手を後押しする。

同団体が設立されたのは25年以上前。登録人数は50人を超える。リーダーの山本遼平さんは静岡育ち。小学2年生の時から自然とエスパルスを好きになった。「勝利の喜びをみんなで分かち合い、楽しい気持ちを共有したい」と語る。メンバーの最年少は小学3年生。「エスパルスを応援したい」という共通の気持ちが世代を超えたつながり作っている。

曲のレパートリーは20曲以上。曲順は応援を先導するコールリーダーと呼ばれるサポーターが試合の流れを見て決める。山本さんは「演奏は感情に流されないように意識しますが、時には感情が表れることも。厳しい状況の時ほど声掛けをし、応援を盛り上げます」。

応援は選手だけでなく、応援する人にも力を与えている。高校1年生の保科彩音さんは「大変なことがあっても選手が頑張っているから自分も頑張ろうと思う」と笑う。山本さんは「今までの積み重ねを絶やさないようにもっと良い演奏をしていきたい」と熱い思いをのぞかせた。創設32年目を迎えるエスパルスの未来は、これからもサンバの応援と共に歩む。

メンバー募集中!

楽器未経験者で入隊したメンバーも多く、互いに教えながら練習に励んでいる。

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