
「政治改革」に期待する有権者の声 静岡1区の戦いをどう見る 各候補が第一声で訴えたことは…専門家が分析【衆院選2024】

裏金問題や政治改革がキーワードとなっている今回の衆院選。激戦の静岡1区には5人が立候補しました。有権者は5人の戦いをどう見ているのか、担当記者が解説します。また、各候補者は第1声で何を訴えたのか、専門家が分析しました。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
静岡1区を担当する坂口記者解説です。
<静岡県政担当・坂口将也記者>
国の研究所の調査で、静岡市の人口が30年間で2割ほど減ってしまうという推計がされています。各候補の第一声を聞くと、子育て世代向けの政策として「給食費の無償化」だったり、「企業誘致」を進めるなど、地元の課題に向き合った政策が印象的でした。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
有権者は1区の戦いをどうみていますか。
<静岡県政担当・坂口将也記者>
取材で話を聞いていますと、総裁選に出馬した上川陽子候補の知名度は抜群ですが、裏金問題を受けての自民への逆風がどのぐらい出るのか注目されます。
「政治改革」に期待する有権者の声が非常に多くあり、立憲の高橋美穂候補、維新の山下洸棋候補、共産の鈴木節子候補は、それぞれ「政治改革」への具体的な政策を打ち出していけるかがポイントになってくると思います。
無所属の鈴木惇弘候補も届け出を済ませており、「日本を良くしたい、年齢は関係なく、やってみたいという思いで立候補した」と語っています。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
今回の第一声について、1区の中で何を訴えたのか分析した結果があります。

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
本日フィールドワークを行いまして、まずは高橋候補から、やはり立憲民主党の候補らしく政権交代というところにポイントがあるようです。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
政権交代を一番重視していていたことですね。

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
維新の山下候補は、33歳で若くてこの1区で選挙戦を戦うのは初めてです。そこでまずは自分を売り込む、政治家を志したきっかけであるとか、自己紹介といったものに時間を費やしていました。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
知ってもらうために、キャラクターのPRというところに重視したわけですね。
<法政大学大学院 白鳥浩教授>
また、維新の候補らしく身を切る改革などについても、近いことを言及されていたというのが印象的でした。

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
共産党の鈴木候補ですが、非常に弁舌鋭く石破政権を非常に批判していた。そういう政権批判がかなり特徴的でした。また、最近の被団協のノーベル平和賞の受賞についても、その平和国家日本のあり方ということについて言及をするなど、共産候補らしい発言が続いています。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
一番時間が長かったのが政権批判などということですね。

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
上川候補。こちら自民党のこの間、総裁選も出たわけですけれども、外務大臣でもありまして、やはり自分の経験。この外務大臣をやっていたそういう国際関係について、かなりの時間を割いて話していたようです。
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