再審裁判で無罪判決が言い渡された袴田巖さん(88)に「一刻も早い試合終了のゴングを打ち鳴らして欲しい」。袴田さんを支援する日本プロボクシング協会が10月3日、東京高検に検察が控訴をしないように求める要請書を提出しました。
元プロボクサーの袴田さんには、いわゆる「袴田事件」の再審裁判で9月26日、無罪判決が言い渡されました。
3日は、日本プロボクシング協会のメンバーなど38人が東京高検に検察が控訴をしないように求める要請書を提出しました。
参加したメンバーは、袴田さんの潔白を表す白のバンテージを巻き、「一刻も早い試合終了のゴングを打ち鳴らして欲しい」などの声を上げました。
その後、行われた記者会見では、東京高検から「控訴についてのコメントを差し控える」と回答があったことを明かしました。
<日本プロボクシング協会袴田巖支援委員会 新田渉世委員長>
「支援団体と歩調を合わせて、例えば、ネット署名や、集会に参加するだとかということで、手を緩めずに、最後のゴングが鳴るまで手を出し続けて、闘い続けたいと思っている」
控訴期限は1週間後の10月10日。日本プロボクシング協会は、ほかの団体と一緒に訴えを続けたいと話しました。