トヨタ自動車の電気自動車やハイブリッドカーにバッテリーを提供する企業「トヨタバッテリー」が静岡県湖西市で産声を上げました。トヨタ自動車の豊田章男会長が工場を訪れ、会社の新たな出発を祝いました。

トヨタ自動車はパナソニックと共同出資していた湖西市に本社を置く車内電池メーカーの「プライムアースEVエナジー」を完全子会社化し、10月1日から社名を「トヨタバッテリー」にあらためました。

湖西市は、トヨタグループの創始者豊田佐吉が生まれた場所で、佐吉は、約100年前に蓄電池の開発を夢見たという歴史があります。
湖西市内の工場で行われた「トヨタバッテリー」の出発式には、トヨタ自動車の豊田章男会長が出席し、あいさつしました。

<トヨタ自動車 豊田章男会長>
「いま、ここにいる私たちはみな佐吉の夢の継承者だと思います。みんなで心を合わせて、いつの日か、この湖西の地で佐吉が夢見た電池を実現したい」

トヨタバッテリーの新居工場は、現在、ふたつの工場を建設中で完成後には、ハイブリッド車用の電池を合わせて年間42万台分、電気自動車用の大型電池、年間8万台分が生産可能になります。