「釜山や仁川、台湾だったらチャンス出てくる」需要伸びるチャーター便を海外にも拡大を 就航15周年FDA鈴木与平会長単独インタビュー

静岡空港などを拠点とする地域航空会社FDA=フジドリームエアラインズが2024年、就航15周年を迎えました。鈴木与平会長がこのたび、SBSのインタビューに応じ、今後15年で「国内で需要が伸びているチャーター便を海外にも拡大したい」と展望を語りました。

<フジドリームエアラインズ 鈴木与平会長>
「うちの飛行機は、そんなに足が長いわけじゃありませんから、どこでも行けるってわけじゃないんですけれども、近場の例えば、釜山とか、仁川だとか、あるいは台湾辺りでしたら、チャーターで、いずれそういうチャンスは出てくるんじゃないかと思いますね」

インタビューに応じたのは、2024年7月で就航から15年を迎えたFDAの鈴木与平会長です。静岡空港が開港した2009年、静岡と鹿児島、熊本、小松を結ぶ3路線でスタートしたFDA。現在は26路線、15機が全国の空を飛んでいます。

今後15年の事業構想について、「業績が伸びている国内でのチャーター便の運航を増やしたい」。鈴木会長はそうした考えを明らかにしたうえで、韓国や台湾など東アジアの海外都市への運航にも挑戦したいと話しました。

さらに、国内定期便の構想も。

<フジドリームエアラインズ 鈴木与平会長>
「できればスカイマークさんと共同して、われわれが長野(松本)から神戸までお客さんを運んで、そこでスイッチして、沖縄と奄美大島にスムーズに行けるような形を、将来的にはスルーのチケットが出せるようなところに持っていけたらと思って、まずは荷物がうまく流れるように始めた」

FDAとスカイマークの間では、すでに9月1日から、乗客の手荷物について、乗り継ぎの際に預け直すことなく、最終目的地で受け取ることができる連携が始まっています。

FDAの15年を振り返ると、やはり印象的なのは、あの「できごと」だといいます。

<フジドリームエアラインズ 鈴木与平会長>
「やっぱり一番大きいのはコロナですよね。3月の初めにコロナが始まったんですよね。3月にドカンとそれまで1年間貯めた黒字が全部消えてしまって、赤字の決算になって、そこから地獄が始まりました。本当に空っぽの飛行機を飛ばすっていうのはこういうことかと毎日つらい日が続いたんですけどね」

深刻なコロナ禍が明けても、生活様式の変化から乗客の戻りが悪く、全体ではこれまでの7割から8割程度に留まっているほか、ビジネス客はこれまでの半数程度だといいます。

<フジドリームエアラインズ 鈴木与平会長>
「ただ、私はやっぱりテレワークだけでは、なかなか仕事っていうのはうまくいかないんで、やっぱり、“フェイストゥフェイス”で行って話をしないといけない。まただんだん戻ってくるんじゃないかと思いますけど」

鈴木会長は、地方空港間を結ぶリージョナル航空には大きな魅力があるといいます。

<フジドリームエアラインズ 鈴木与平会長>
「われわれはローカルの空港がベースで、いろいろなところを飛んでいくわけですから、地域の人たちとの密着度はものすごく大きいですね。これはどうやら大手のエアラインさんとは違った楽しみがあると思いますね」

FDAでは、就航15年を記念して客室乗務員の制服を新調するなど、さまざまな記念イベントが行われています。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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