静岡県勢が大活躍したパリパラリンピック。金メダルをはじめ、4つのメダルを獲得した浜松市出身・鈴木孝幸選手にSBSが単独インタビュー、37歳になっても進化し続ける理由とは。
水泳・男子50メートル平泳ぎで2大会連続の金メダルを獲得した浜松市出身鈴木孝幸選手。その後も躍進を見せ、今大会、4つの種目でメダルを獲得しました。

<SBS青木隆太アナウンサー>
「4つのメダル獲得、おめでとうございます。改めて今大会を振り返ってみて、今どんな気持ちですか?」
<鈴木孝幸選手>
「メドレーリレーでメダルを取れなかったのは少し残念でしたけど、個人種目は全てメダルを獲れたので、そこは目標が達成出来て良かったと思う」
最初の種目で金メダルを獲った鈴木選手は2つ目、3つ目の種目でもメダルを獲得。毎日のようにレースが行われる過密日程のなかでも好調を維持し続けました。
そして迎えた最終種目、50メートル自由形。
<鈴木孝幸選手>
「最後のレースだったので、当然疲れはないわけではなかったが、自分の疲労感は別として、体は動いていると、コーチやトレーナーから言ってもらっていたので、その言葉を信じて、しっかりと泳ごうと思って泳ぎました」
疲労がピークを迎えるなか出場したこの種目で、アジア新記録となる自己ベストを更新した鈴木選手。37歳で挑んだ今大会は4つのメダルを獲得、2つの自己ベストを更新する結果となりました。
<SBS青木隆太アナウンサー>
「37歳でアジアの記録すらも塗り替えていける、その成長の要因はどこに?」
<鈴木孝幸選手>
「今まで通り、トレーニングを積めている、なんなら20代の頃よりも質の高い練習はできていると思うので、それが要因の1つだと思う」
年齢を言い訳にせず、自己管理を徹底して臨んだ今大会。鈴木選手を突き動かしていたのは、パラリンピックへのなみなみならぬ思いでした。

<鈴木孝幸選手>
「自分としては(パラリンピックは)戦う場所なので。どちらかというと自分が楽しむのは二の次なんですけど。日の丸を背負って戦う場所だし、今回も金メダルが獲れて、金メダルを獲ると、国歌を流してくださるので、国を背負って戦っているんだなという自覚はずっと忘れずに今までやってきている」

国を背負って戦い多くの人に勇気と感動を届けた鈴木選手。静岡のみなさんにメッセージです。
<鈴木孝幸選手>
「本当に多くの応援をいただきましてありがとうございました。今後、どういう活動をしていくのかまだ決めていない部分はありますけれども、可能な限り静岡県の皆さんにも、ためになるといいますか、サポートできるような活動もできたらなと思っていますので、引き続き見守っていただけたらうれしいですし、応援していただけたらうれしいです。ありがとうございました」