次の総理大臣を決める自民党の総裁選が9月12日、告示されました。推薦人制度が導入されて以降、最多となる9人が立候補する中、上川陽子外務大臣(衆院静岡1区選出)は、「国民の思いに共感できるリーダーが求められている」と決意を述べました。
12日午前10時、自民党本部では、候補者の推薦届の受付が開始され、9人の候補者陣営が届け出を済ませました。
同日午後の所信表明演説会では、党の信頼回復や経済対策などそれぞれの主張が披露されました。

<高市早苗経済安保担当大臣(63)>
「真っ先にやらなければならないことは、国民の皆様にしっかりと信頼をしていただける自民党に生まれ変わるということ。Let's be rebornと」

<小林鷹之前経済安保担当大臣(49)>
「日本を世界をリードする国にする。そして、他国の動向に右往左往しない。真に自立した国にする。世界から信頼され、必要とされる日本を作っていく」

<林芳正官房長官(63)>
「『困ったときの林芳正』と、こういうふうに言われたこともあった。経験と実績をこの党のために、そして何よりも愛する日本のために使い切りたい」

<小泉進次郎元環境大臣(43)>
「時代の変化に取り残された日本の政治を変えたい。長年議論ばかりを続け、答えを出していない課題に決着をつけたい。私はやるべき改革を断行する覚悟」

<上川陽子外務大臣(71)>
「今こそ、構想力、そして決断力を持ち、そして国民の思いに共感できるリーダーが求められていると考える。日本の新しい景色をみなさん一緒につくって参りませんか」

<加藤勝信元官房長官(68)>
「私は、国民の所得倍増に私の全てをかけて取り組んでいく。どうか皆さん、新しい日本を切り開くために、ともに頑張っていこうではないか」

<河野太郎デジタル大臣(61)>
「耳触りのいいことだけの議論で、この総裁選終わらしてはいけない。しっかりと難しい問題も国民のみなさまにきちんと説明をし、国民のみなさまはそういう議論を待っているんだと思う」

<石破茂元幹事長(67)>
「国民を信じる自由民主党、そして国民から信頼される自民党。未来を切り開く。自由民主党でありたい。心からそういうように願い、最後の挑戦のごあいさつとする」

<茂木敏充幹事長(68)>
「目標掲げ、チームを束ね、結果を出す。これが私が目指す新しい政権の姿。結果にコミットをしていく」
9人による総裁選は、推薦人制度が導入されて以降、最多となります。
前日に引き続き、白いジャケットに身を包んだ上川陽子外務大臣。出陣式では、集まった16人の推薦人から拍手で出迎えられました。
<上川陽子外務大臣(71)>
「国民のみなさまから理解され、支持される政治を実現をするために、全力で戦い抜いていくことをお誓い申し上げる」
推薦人には、静岡県内選出議員4人が名を連ねています。そのうちの1人、深澤陽一衆院議員(静岡4区選出)は、「チーム陽子」となった推薦人の議員を始めとする各議員の部屋を訪れ、あいさつ回りをしました。
<上川外相の推薦人 国光あやの衆院議員>
「地元のみなさんの課題とかをしっかり仕事で、蓄積して積み上げていく先に女性総理のお声がけがあったので、実力主義を尊敬している」
<深澤陽一衆院議員>
「きょうは上川候補が自分であいさつを回り切れないので、自民党議員のところに役割分担をしながら代理であいさつ回りをしているところ。誠実さを多くの党員・国民に伝えられるようにするのが、私たちの役割、勝因につながると思っている」
一方、石破茂元幹事長の出陣式では、推薦人となった細野豪志衆院議員(静岡5区選出)がガンバロー三唱の掛け声を担当し、石破元幹事長5度目の挑戦を盛り上げました。
派閥の裏金事件を受け、政治不信が広がる中行われる今回の総裁選。投開票は、9月27日に行われます。