
「誰一人取り残さない社会を皆さまと一緒に」自民党総裁選 出馬会見終えた上川外務大臣に聞く 裏金問題に対する考えも【LIVEしずおか】

出馬会見を終えた上川外務大臣に生中継でインタビューしました。
<LIVEしずおか滝澤悠希キャスター>
「東京の議員会館にいる上川外務大臣に中継でお話を伺ってまいります。上川さんよろしくお願いいたします」
<上川陽子 外務大臣>
「よろしくお願いいたします」
<滝澤悠希キャスター>
「まずは今回初の総裁選となりました。立候補に向かって突き動かした一番の要因は何だったんでしょうか」
<上川陽子 外務大臣>
「今回は外務大臣として一意専心の思いで外交に全力投球してきましたけれども、2月頃でしたでしょうか。私のことを総裁選との絡みでお話をしていただく声がございまして、私自身、世論調査の中でもその候補者の一人として名前を入れていただき、そして私に対して女性初の総理という形で激励の声もいろいろな場面でいただいてまいりました。もともと私自身、何かそのポストを目標にというそういう思いで政治活動をしてきませんでしたけれども、そういう期待があるということに対してはありがたく受けとめ、また励みにもなってきたところです」
<滝澤悠希キャスター>
「出馬会見でも世論調査の中で御自身の名前が挙がっていたことを強調されているのが印象的でした」
<上川陽子 外務大臣>
「その意味では、私の名前がずっと上がっていたということは私にとっても皆さんの声をいただけるということで大変うれしく思っておりました。そしてその期待に応える活動ができるかどうかということについて、自問自答することもございましたけれども、一意専心の思いで外務大臣としてつとめてきましたので、私の決定的になったことは総理が出馬をなさらないというご決断をされ、また閣僚としても志があれば誰もが手を挙げてもいいと、こういうお話もございまして、私に対して期待を寄せていただくお声があるということ。そしてその任に足るかどうかという自問自答の中で、私自身、最終的にこれまで40の時に決断してからは長い間、静岡の中で育てていただいた皆さんの声が私の中にあふれるようにあるので、そのあふれるような声をまた日本の自民党の改革、あるいは新しい日本の風景をつくっていく。こういうところに移っていきたいと思います。日本の新しい景色を、キャンバスに皆さんの声をいただきながらしっかりと描いていきたいというふうに思っております」
<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「ついにここまで来ました。今回の総裁選で一番先生がお伝えになりたいこと、あるいは一番訴えたい政策というのは一体何でしょうか」
<上川陽子 外務大臣>
「小さな、ある意味では声を出せない声をできるだけ私自身、心にのせて、そして政策でしっかりと応援をしていくということを心がけて、そして犯罪被害者等基本法をつくらせていただいたりしてきました。元気で頑張っている状況の中で、傍らの中で声を上げられない方がいらっしゃると、こういうところの声を大切にしながら、誰一人取り残さない社会をつくっていくということを一貫して心がけてきましたので、日本の社会の中で今少し格差の問題が出たりしております。そういう中で特に子どもたちの格差が拡大していくようなことにならないためには、丁寧にそうした声をしっかりと下支えをしていくことができるような環境をつくっていくことが大事ではないかというふうに思っております。まさに誰一人取り残さない社会風景を皆さまと一緒に築いていきたいと思っております」
<LIVEしずおか 水野涼子キャスター>
「出馬表明にあたって、推薦に20人の確保、あと一歩が大変だったと思うのですが、外務大臣の公務もしながらやはり大変でしたか?」
<上川陽子 外務大臣>
「公務は私自身、一意専心ということでつとめてまいりましたし、この間、今日も出馬表明をした後に公務がございまして、今戻ってきたところでもあります。電話会談なども夜している状況でありますので、そういう中で集中して、この時間を使いながら、特に推薦の先生方、ご支持をいただいている先生方の力をお借りしながら輪を広げていく。そういう活動をこの間、本当にいいチームで動いていただいたということが今立候補することができる条件を整えていただいたものと、本当に感謝しております。この皆さんの思いをさらに自民党を変える、そして自民党の新しい風景をつくっていく。さらには日本の新しい景色をつくっていく。こういうところにつなげてまいりたいと思っております」
<水野涼子キャスター>
「2000年の初当選から上川さんを見ている白鳥先生に上川さんを独自に分析していただきました。外交・刷新・実行力・実績・知名度の評価なんですけれども」
<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「上川先生、僭越ですが私の方で分析させていただきまして、この5つぐらいある非常に重要なポイントの中で、上川先生は非常にポイントは高いというふうに思います。今回の総裁選、刷新感ということがキーワードなんだと思うんですけども、それだけだときっとダメなんだと思うんですね。やはり見ていくと上川先生は安定感のある。特に外交であるとか、これまで先ほどVTRでも紹介ありましたように実行力あるというところがあっただろう。また、刷新感もないわけではなくて、やはりそのガラスの天井を破る女性として初の総理を目指すというところでは、きっと刷新感ということも強く出るんだろうと思うんですね。ただ、いかんせん少し足りないのはこれまで派閥の長ではなかったというと、これで少し知名度が足りないのかな。これからきっと伸びていくところだと思いますので、今後に期待したいと思います」
<水野涼子キャスター>
「この表を見られていかがお感じですか」
<上川陽子 外務大臣>
「本当に政治活動はオールマイティーでできるわけではございませんので、私は私の持っているものを最大限貢献していくという中で培ってきたものでありますので、そういうことが皆さまに御理解をいただくように頑張りたいと思いますし、また仲間の皆さんがいろいろな私が、自分では申し上げてこなかったことのこういう風に私を見ていただいてたんだっていうことを気がつくことがありまして、そういう意味ではチームで政治というのは動くだな。一人の人間の全てで動くわけではなくて、いろいろな支え合ったり支えたり、そして皆さんの声を聞かせていただいたり、一緒に参加をしながら対話をしながらやっていく。このことを大事にしていきたいと思います。構想する力という意味では、構想力、そしてコミュニケーションをする。そして皆さまにご理解をいただいて御支持をいただく。コミュニケーション力、こういったことも合わせて、皆さんと共に頑張っていきたいというふうに思います。何といっても初挑戦でありますので頑張ります」
<滝澤悠希キャスター>
「期待も大きいところではあるんですが、続いては裏金問題についてです。候補者によっては、例えば石破元幹事長、不記載の金額のうち政治資金だと説明がつかないものについては納税すべきだという考えを示しています。いろいろ意見が異なる中ではあるんですが、上川さん今日の会見でルールに則って手続きというところを強調していました。そういう部分大事ではあると思うんですが、上川さん個人としてはこの裏金問題どう対応すべきと考えるでしょうか」
<上川陽子 外務大臣>
「これは法律、また自由民主党の中には私が政治改革実行本部の座長として、1年半くらいかけて全国の自民党の県連の皆さん、あるいは支部の皆さんとともにガバナンスコード、これは恐らく世界でも稀に見るガバナンスコードでありますが、このことを策定いたしました。説明責任をしっかり果たす。そしてコンプライアンスにしっかりと倫理観を持って取り組んでいく。このことをルールにして、それは党則にしっかりと入れたものでありますので、このルールに従ってしっかりと取り組んでいくということが皆さまから信頼性を取り戻すことにつながると思います。
<滝澤悠希キャスター>
「ルールの遵守というところがよくわかりました。では最後に総裁選、どうあるべきだと感じますか」
<上川陽子 外務大臣>
「総裁選は私、今回立候補することができるということでありますので、これをしっかりと皆さまに私の考えや、また今の時代の中で、特に2040年に団塊ジュニアの世代が65歳を迎える。そのとき、いろいろな意味で経済が縮小したり、人口減少したり、いろいろな課題や問題が起きます。それをバックキャストとしながら、ありのままに今の現状をお伝えをさせていただきながら、そしてそういう危機にならないためのある意味では改革を進めていく。このことに全力を傾注していきたいというふうに思っております」
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