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静岡新聞運動部

ジュビロ磐田のベテラン金子翔太が考える残留争いで大切なこと「これは変えられない事実。強気に、アグレッシブに」

J1磐田の金子「残り試合、立ち上がりに注目してほしい」


ジュビロ磐田の金子翔太選手は中断期間で施設での高地トレーニングで自慢の走力にさらに磨きをかけたそうです。「(古川)陽介が移籍したのもあるが、パワーの使いどころは求められる」。残り10試合で残留争いを勝ち抜くために立ち上がりに勢いを持った戦いを仕掛けるつもりです。

一問一答

ー(同じ2列目の古川陽介選手が移籍して)チャンスが来た。次節の柏レイソル戦に向けて。
「柏はいいチーム。知っている選手も多くて。犬飼智也や立田悠悟ら、彼らのいいところも理解している。直近の試合も見ている。勝てていないが、全員がハードワークしてすごくいいチーム。抑えないといけない箇所をしっかり選手全員で理解したい。明らかに細谷とマテウスサビオがキーになる。そこは注意しないといけない」

ー3週間は何を課題に取り組んだか。
「オフをもらったが、僕は年も重ねて4日も休んでいられない。悔しい気持ちもあるので(施設で)高地トレーニングに励んでいた。状態的には休んでいたというより強化した。そういう期間になった。

3000メートルの環境で、もう1段階ギアを上げたいと思っていた。自分のポジション、2列目やサイドハーフは役割は多く、さらにパワーを使う。4日間のオフで自分の中でトライした。

もちろんコンビネーションや戦術もあるが、僕らのサッカーは個人でパワーを使う。(古川)陽介が移籍したこともあるが、パワーの使いどころは求められる。清水のエース北川航也にも会って、いい気をもらった気がします」

ー古川選手がいなくなってそういう気持ちが強くなったか。
「チームとしてもプラスアルファでやれることにトライしている。うちのストロングの選手だったが、そこは別物として。残り10試合、このメンバーでやるしかない。代わって出る選手や、出場時間が伸びる選手もいる。そこでどれだけ磐田のためにプレーできるか。陽介のことは忘れて頑張ってほしい。自分のプレーに集中して残り10試合どうパフォーマンスが出せるかだけ」

ー大学生との練習試合は非公開だった。
「いい内容でいい結果も得られた。システムでいろいろトライした部分もあった。いままでの既存のやり方だけではなくて、それはベースとして持ちながら、できることを増やしていく。組み合わせもいろいろ試した」

ー残留争いのぴりついた試合を清水時代から何度も経験している。
「清水でも磐田でも残り10試合での残留争いを何年も経験してきた。残留したシーズンもあったし、降格したシーズンもあった。振り返ると、やっぱり前半からアグレッシブに点を取りにいくのが大事。強気にいかないといけない。キャリアを重ねた中でそう思っている。

『失点しないように』とか『前半は堅く』とかも大事だが、2年前はそのやり方でやって勝ち点が届かなかった。2年前は前半シュート0本で0−0や0−1で折り返すことが多かった。

その反省も踏まえて、アグレッシブに前半からいきたい。僕たちは勝ち点3を取らないといけない。手堅く1−0というよりかは、立ち上がりから先制点を取りにいく。点を取って勝たないと。アグレッシブに全部出し切って。

あとはメンタル面。順位表や他会場の結果は気になる。この状況を楽しむではないが…。これは変えられない事実。ここで活躍すれば上にいくチャンスはある。一戦一戦。まずは柏戦。アウェーだが勝ちにいきたい」

ー立ち上がりはチームとしても改善できそうか。
「監督もミーティングで、立ち上がりにもっと前に前にと。多少ブロックをつくってという試合が今年は多かった。最初の5、10分はガンガン前から行くことにトライしている。チームに勢いをもたらすはず。ブロックは組むが、最初の勢いが必要。札幌戦は自分は出ていないが、ロングボールが多く、縦に速いサッカーだった。前に前にという選択は増えてきている。残り10試合は立ち上がりを特にみてほしい」
 
シズサカ シズサカ

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