「安いのが売れちゃって」全国的なコメ不足 スーパーの米の特売中止で食卓と財布に影響 子どもが夏休みの親も困惑=静岡

連日の暑さの影響で全国的にお米が少なくなっています。静岡県内のスーパーでも、人気の特売を取りやめるなど、私たちの食卓と財布に大きな影響が出ています。

静岡市駿河区のスーパーです。

<田子重 西中原店 増田克己店長>
「米売り場はこちらになります」

お米売り場では、なぜか空の棚が目立っています。

<田子重 西中原店 増田克己店長>
「欲しいお米が入らない。例年だと50種類以上、種類があるんですが、15種類とか20種類、半分以下ですね」

全国的な米不足で、満足な仕入れができない状況が続いているといいます。人気の米の特売も6月から取りやめている状況です。さらに量だけではなく、価格も。

<田子重 西中原店 増田克己店長>
「米のお値段も去年と比べて1割から2割上がっています」

こうした状況に、お客さんも困り顔です。

<客>
「安いのが売れちゃって、品ぞろえが少なくなっちゃって困ってる」
「(子どもが)夏休みで学童保育に行っているので、毎日お弁当。米を炊く量が増えて困っている」
「10kgをいつも買ってるんだけど10kgがないんだよ」

こうした状況は、なぜ起こっているのでしょうか。お米販売歴60年を超える小田さんに聞きました。

<小田米穀 小田英一さん>
「まぁ暑さでしょうね、やっぱり。世界的な気候変動で日本もこれから東南アジアみたいに。静岡でも40度を超える日があるからね」

日本列島を襲う記録的な猛暑。2024年も連日危険な暑さが続いていますが、米不足をもたらしているのは「2023年の猛暑」だといいます。暑さでお米が育たず、こちらの販売店では、仕入れの量が普段の3分の1ほどになりました。

さらに、猛暑は米の品質にも影響を与えるといいます。

<小田米穀 小田英一さん>
「お米の品質が悪いということ。天候によって米が悪いので、お米が割れたり削れたり、お米自体の重量がないとか」

9月半ばに入ると、2024年の新米が出てきます。2024年の記録的な猛暑が新米に与える影響は計り知れません。

<小田米穀 小田英一さん>
「去年と同じような状況でしょうね。大した対策も急に取れてないからね。なるべくおいしい米をお米の味が分かる人に売りたい」

収まる気配のない猛暑。私たちが財布や食卓への影響に向き合う日々は、まだまだ続きそうです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

関連タグ

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1