「ブレーキ力が大きく低下していた」JR東海が衝突事故の原因発表 当該車両は2010年から間違った方法で点検 事故当日は点検自体実施せず=静岡県

2024年7月、愛知県内で起きた保守車両同士の衝突・脱線事故について、JR東海は「車両のブレーキ力が大きく低下していたことが原因だった」と発表しました。

この事故は、7月22日未明、東海道新幹線の豊橋駅と三河安城駅の間で保守車両同士が衝突・脱線し、作業員4人がけがをしたものです。

事故の影響で東海道新幹線は運休や大幅な遅延が発生し、およそ25万人の利用客に影響が出ました。

JR東海によりますと、停車していた車両にぶつかった車両は9両編成で、3両が動力車、6両が動力のない砕石運搬車でした。

事故があったのは東海道新幹線の管内で最も下り坂が急な区間で、時速46キロで坂を下っていたところ、砕石運搬車のブレーキに異常があったことから十分に減速できず、衝突したということです。

ブレーキは本来、作業のたびに異常がないか点検することがJRの内規で定められていますが、この車両では2010年から間違った方法で点検が行われていて、ブレーキ力が大きく低下していることに気付きませんでした。

さらに、事故があった日は作業前の点検が行われていなかったということです。

JR東海は再発防止策として「正しい点検方法をマニュアルで明文化する」などとしています。

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