乳幼児を中心に感染する手足口病の患者が急増し6月、静岡県は「警報レベル」に達したと発表しました。いま流行っている手足口病では、従来とは違った症状がみられているといいます。
静岡市駿河区のこども園では、職員がおもちゃの消毒をしていました。
<だきしめこども園 松田エミ園長>
「手足口病も流行り出しましたし、コロナも出始めていると聞いているので、継続的に行っています」
いま、乳幼児を中心に感染が拡大しているのが手足口病です。静岡県内では、6月17日の週に1医療機関あたりの平均患者数が5人を超え警報レベルに達し、7月に入ってからは平均患者数が約16人にもなりました。こども園でもー。
<だきしめこども園 松田エミ園長>
「6月の下旬から、流行り出しました。主に乳児クラスなんですけど、半分以上がかかっている」
こども園では、手洗い、うがいをしたり換気をしたりするなどして感染対策を徹底しています。
手足や口に発疹ができる手足口病。2024年は、従来の症状だけでなく違った症状がみられるといいます。
<キッズクリニックさの 佐野正院長>
「最初にヘルパンギーナの症状が出ます。それは喉が痛くて、喉を見ると赤くなって、のどちんこの周りに赤い穴が開いたような。それと同時に39℃の熱が出ます。それが1日半です。この症状が終わったかなと思うと、手足にぶつぶつが出ます。これが手足口病の症状です」
新たな症状ではまず、のどが痛くなり39℃の熱が出ます。その後、体の広い範囲に発疹が出るといいます。2024年、手足口病の流行が拡大しているのには新型コロナへの対策が関係しているといいます。
<県感染症管理センター 後藤幹生センター長>
「コロナの期間中は、感染対策をしっかりしていたので流行がなかったが、令和元年以降に生まれたお子さんが4歳以上くらいになるが、免疫をもらうことがなかったので、4歳までのお子さんで免疫を持っている子が少ないので、今罹っている」
免疫のない大人にも感染する可能性はありますが、病院の医師は対策は難しいといいます。
<キッズクリニックさの 佐野正院長>
「親子関係はかなり密なので、それで防ぐのは非常に難しい。水泡だけを触らないようにするとか、そういうことではないので、一緒にいるだけで移るので、困難かなと」
ただ、大人がかかる確率は高くはなく、10年前と比べ減る傾向にあるといいます。
静岡県によりますと、2024年の流行は9月頃までとみられます。