
「ごめんなさいと言いながら売っている」パイナップルは1.2倍 バナナは品薄…南国フルーツに“価格高騰の波”背景に原産国での干ばつ

暑い夏に食べたくなるのが、パイナップルやバナナなど南国のフルーツです。しかし2024年、原産国では不作となっていて、価格高騰の波が押し寄せています。
<滝澤悠希アナウンサー>
「肉厚なパイナップルのサンドイッチいただきます。パイナップルが甘い。ただ、このパイナップルが値上がりしているんです」
静岡市駿河区のフルーツサンドショップ「MANMA(マンマ)」。看板商品はフィリピン産の糖度が高いパイナップルを贅沢に使ったサンドです。
<MANMA 早川裕子さん>
「すごく果肉がしっかりしていて、でも、固くなくてじゅわっと甘みが出てくる感じのパインです。すごくたくさん使うのでなかなか原価が抑えるのが大変」
この店を直撃しているのが、南国フルーツの価格高騰の波です。サンドウィッチの主役・パイナップルは従来の1.2倍ほどの値段で仕入れています。
<MANMA 早川裕子さん>
「個人店なので削れるところは削って、なんとかギリギリの価格ではやってるんですけど、影響は大きいですね」
値上がりしているのは、パイナップルだけではありません。
<サンフルーツもちづき 望月弘茂さん>
「去年の暮れぐらいから非常に輸入物の値段が上がっていて、平均でだいたい1.5倍くらい値段が上がりました」
静岡市葵区のくだもの専門店では、外国産のくだものが全体的に値上がりしているといいます。
<サンフルーツもちづき 望月弘茂さん>
「このマンゴーも去年はこんなに高くなかったんですけど、今年はこんな値段になってしまって」
Q.今は1800円ですけど、2023年は?
「去年は1000円前後。高くても1200、1300円くらいだった記憶はあるんですけどね。海外もののマンゴーがこんなに高い記憶はちょっとないです。今までね」
メキシコ産のマンゴーは、2023年に比べて500円以上は値上がり。フィリピン産のパイナップルも2023年は900円台でしたが、現在は1300円です。
<サンフルーツもちづき 望月弘茂さん>
Q.こんなに値上がりした原因は?
「歴史的な円安もありますし、パイナップルは、現地のフィリピンが今年干ばつです。干ばつによって、だいぶ不作なんですよ。それによって数が少なくなって値段が上がっています」
前代未聞の猛暑でフィリピン産のバナナも今、品薄状態です。
<サンフルーツもちづき 望月弘茂さん>
「値段が上がっているのは、お客さんにもはっきりわかりますので、売りにくいなという面もある。ごめんなさいと言いながら売っています」
南国フルーツは例年よりも、贅沢品となっています。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA
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