静岡県伊豆の国市で、米を作るために田んぼに放ったアイガモのひな11羽が盗まれる被害がありました。ひなを放ってから、わずか半日も経たない間の犯行とみられ、生産者は怒りをあらわにしています。
<江間みのり会 朝香一会長>
「誰かがタモですくって、これが(ひなが)逃げた足跡ですよね。これが捕まった足跡、茶色の点々があるでしょ。たぶん2mくらいのタモで捕まえて、ここで袋かコンテナかわからないですけど、そこに入れようとして」
伊豆の国市に広がる「アイガモ農法」で育てる米の田んぼです。アイガモのひなに害虫や雑草を食べさせることで無農薬で米を育てていますが、田んぼから11羽のひなが突然消えました。
朝香さんによると7月5日午前中に13羽のひなを放ちましたが、翌日の早朝には2羽になっていたといいます。水田はひなが逃げないように約50cmの網で囲われているうえ、カラス対策の糸も張られているため、管理団体は何者かに盗まれたとみています。
<江間みのり会 朝香一会長>
「ちょっとやりきれないっていうか、みんな会員は怒っています。冗談じゃないよっていう感じで」
この水田では15年以上「アイガモ農法」を続けていますが、2022年、2023年と連続で、ひなが盗まれる被害に遭っていて、防犯カメラを設置しようとしていた矢先の出来事でした。米作りへの影響を心配します。
<江間みのり会 朝香一会長>
「2、3週間かかっちゃいますから、今からじゃ、ちょっと7月末か8月になっちゃうと、もう稲の生育を考えるとちょっと難しい」
管理団体は被害届を出していて、警察が窃盗事件として捜査を進めています。