磐田東の2トップは藤枝東の堅守を突き破れるか 監督「スキルはないが、動き出しがいい」 静岡県高校総体サッカー準々決勝
8強が出そろったサッカーの静岡県高校総体で、2年ぶり3度目の頂点を狙う磐田東(西部地区1位)の2トップがノッている。
スピード自慢の森高栄太(3年)と、エリア内で決定的な仕事をこなす宇都宮海斗(3年)の2人だ。
県総体初戦の清水桜が丘戦では、森高が最終ラインの背後に抜け出して決勝点。続く東海大翔洋との3回戦では、「初戦で森高が注目されて悔しかった」という宇都宮が2ゴール。左足を迷わず振った2点目のミドルは圧巻だった。日替わりで強豪連破の立役者となった。
山田監督「彼らの良さが消えないように」
「2人とも超ヘボだけど、面白い(笑)。動き出しが良くて、2人のコンビネーションもすごく良くなっている」と目を細めるのは山田智章監督だ。
指揮官が評価するのは最終ラインの背後に抜け出すタイミング。
「どこのゾーンで、どういう場面で必要かということはまだ整理できていない。でも、それを我々がコントロールしちゃうと、彼らの良さが消えてしまう。今は好きなようにやらせています(笑)」
1年時からコンビ
森高は湖南FC出身。スピードを武器にチームに推進力をもたらすドリブラーだ。宇都宮はFCヴァーデュア三島出身。エリア内でボールを受けた時に真価を発揮する点取り屋。目標の選手に川崎フロンターレのFW小林悠を挙げる。
1年生の時からルーキーリーグでコンビを組んできた2人が自由に動き回って、チームの攻撃を活性化させる。
「僕たちは相手を怖がらせることを意識している」と森高が言えば、宇都宮は「2人の距離感が良くなっていて、コンビプレーもできている」と自信たっぷりだ。
“あうんの呼吸”に期待
5月25日に行われる準々決勝・藤枝東戦。タイプの違う2人のストライカーは“あうんの呼吸”で相手の最終ラインを混乱に陥れるつもりだ。
山田監督は「これからは本当の格上とやらせてもらえるので楽しみ。子どもたちが自分たちでつかんだステージなので、今までと変わらないサッカーをやらせてあげたい」と話す。
相手はプリンスリーグ東海で首位を走る優勝候補の一角だ。2人が牽引する磐田東の攻撃は、藤枝東の堅固な守備を突き崩せるか。
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