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サッカープリンスリーグ東海 藤枝明誠高の最前線で体を張るFW水上大和が自慢のフィジカルを武器に「得点王目指す」

4月6日に開幕したU-18サッカープリンスリーグ東海で、藤枝明誠高が1−0で浜松開誠館高を撃破し白星スタート。1月の新人戦準々決勝で苦杯をなめさせられた相手に雪辱を果たした。

1トップの水上が決勝点お膳立て


藤枝明誠の攻撃陣を引っ張ったのは、1トップに入ったFW水上大和(ホンダジュニアユース出身)。テクニシャンばかりの藤枝明誠攻撃陣の中で唯一“パワー”を前面に押し出す背番号13は、力強いポストプレーやシュートが持ち味だ。

水上が最も輝いたのは前半終了間際だった。最前線でボールを受けると相手DF数人を自分に引き付け、ゴール正面のぽっかり空いたスペースへラストパス。走り込んだMF平井大都の決勝点をお膳立てした。

「ボールを受けた時から大都の動きと、空いているスペースが見えていた。練習でやっていたプレーが出たと思う」。してやったりの表情だ。

浜松市出身。小学時代はさなるSSS、中学時代はホンダジュニアユースでプレーしていた。藤枝明誠の練習会に参加し、「松本監督が熱くて。ここで全国を目指す」と決めた。

この日、水上に向かってベンチから「仕掛けろ」と盛んに声を張り上げていた松本安司監督(元浦和レッズ)も現役時代はフォワードだった。「新チーム立ち上げの頃から比べれば、体も強くなって、ようやくフォワードらしくなってきた」と目を細める。

水上は週3回、チーム練習が始まる前に自主的に筋力アップに励んでいるという。学校の筋トレルームにこもり、最近は敵を抑えるために必要な上腕筋の強化に取り組んでいる。

松本監督から常々求められているのは「ボールを呼び込むこと」。ストライカーらしく、貪欲にボールを要求していく姿勢だ。

「もっと自分の“素”を出していきたい。プリンスリーグで得点王になって、今年こそプレミアリーグに昇格したい」。最前線で体を張り続ける構えだ。

決勝点を挙げた藤枝明誠のMF平井大都の話


大和君(水上)からいいパスがきたので、流し込むだけだった。大和君がうまくタメを作ってくれて、それが決勝点になってうれしかった。開幕戦だったし、新人戦では浜松開誠館に負けていたので、今日は絶対に勝ってやろうと思っていた。

藤枝明誠・松本安司監督の話


全体的には良かったが、先を見据えるのであれば、パスもシュートももっと丁寧にやらないと。球際の強度は相手が上。だからこそ、丁寧につないで相手を剥がしてほしかった。静岡のチームは全国を見据えなければいけない。全国で勝つために、もっと精度を磨いていかないと。
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