伊豆半島・東海岸を走る伊豆急行の駅のネーミングライツ、命名権を地元の美術館が取得しました。とはいっても、駅の名前は変わりません。手に入れたのは「副駅名」いわば、ニックネームのようなものです。その狙いとは?

4月2日に行われた契約締結のセレモニー。静岡県下田市にある上原美術館が伊豆急行蓮台寺駅の命名権を取得しました。これからの駅の名前は「蓮台寺~美と出会う。伊豆」です。
<上原美術館 大平明代表理事>
Q.副駅名にはどんな思いを?
「東洋と西洋の融合した美と出会う場所という意味合いでネーミングした」
今回、美術館が取得したのは「副駅名」。実はこれ、最近のトレンドなんです。
北海道や岡山など各地のローカル鉄道で、この「副駅名」を売る動きがあります。静岡県内でも、伊豆箱根鉄道などで行っていて、鉄道会社としては、貴重な収入源となっています。

ところで、上原美術館では今回、最寄り駅ではなく、美術館方面に行く路線バスが走る蓮台寺を選びました。この駅近くには、下田市役所が移転してくることから、PR効果が上がることを見込んでいます。
<伊豆急行 土方健司社長>
「我々の駅は街の玄関口みたいな機能を果たせればなと思っていますのでネーミングライツという形で結びつきがつくれればうれしいなと思っています」

伊豆急行は今後、すべての駅で、ネーミングライツを募るということです。