2021年7月に静岡県熱海市で起きた熱海土石流災害をめぐり、2022年9月に策定された復興計画の進ちょく状況の点検や評価を行う「伊豆山復興まちづくり懇話会」が2023年10月23日開かれました。
懇話会の委員には、被災住民や復興まちづくりに詳しい専門家が選ばれ、担当職員から工事の進捗状況や今後の見通しなどについて説明を受けました。
委員からは、自宅に帰りたいが踏み出せないで悩んでいる住民が多い、河川や道路整備の全体像が見えてこないので目に見える形で示してほしい、といった意見が出ました。

<被災した浜地区町内会長 高橋一美委員>
「(行政が)歩み寄ったら住民も意見を言うのに慣れてくると思うので、行政はここからが勝負所じゃないかと思う」
<自宅が被災 太田かおり委員>
「お互いに協力してできることがあるはずだと思うので、まず私たちの気持ちを意見、現状を聞いてください。それは市に強く言いたいです」

<熱海市 斉藤栄市長>
「具体的な提案もいただきましたので、これから復興が加速するよう、みなさんの意思決定が的確に行えるように努めてまいりたい」
この懇話会は、被災地が復興するまで年に2回のペースで開かれ、次回は2024年3月に今回の意見を踏まえた改善案が示される予定です。