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清水エスパルスの“国立マッチ”はJ2最多入場者数を更新!やっぱり乾貴士は別格だった

サッカーJ2清水エスパルスが7月16日、国立競技場でジェフユナイテッド千葉と対戦しました。静岡新聞運動部で清水エスパルスを担当している市川淳一朗記者が、SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」で、聖地をオレンジに染めた一戦を振り返りました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん。

鬼頭:清水が国立で千葉と対戦し、結果は引き分け。前半15分、神谷選手のミドルシュートで先制しましたが、前半17分、後半2分に千葉にゴールを決められ勝ち越されてしまいました。清水は後半21分に、ベンジャミンコロリ選手が右クロスを合わせて同点に追いつきましたが、勝ち点3はなりませんでした。

ヒデ:盛り上がってましたねえ。それにしても暑かったんでしょ。

鬼頭:めちゃくちゃ暑かったです。記者席って結構上の方にあるんですね。風が吹かないので、ひたすら熱の中にいる感じでした。私は汗をかかないタイプなんですが、気づいたらダラダラ。本当に500ミリリットルの水が4本ぐらい空になってました。

ヒデ:今回は4万7628人のサポーターが集まり、J2リーグ最多の入場者数となりました。雰囲気すごかったんじゃないですか。

市川:そうですね。J1で戦っていた昨年も国立でホーム試合を行いました。そのときほどは入ってなかったですが、それでも4万7000人。エスパルスのサポーターの熱量を今年も国立で表現できたという意味では、すごく良かったです。良い景色を見ることができました。

神谷のゴラッソ

ヒデ:オレンジの景色は気持ち良かったでしょうね。神谷選手の先制点はゴラッソでした。

市川:うまく体をひねりながら綺麗にゴール右隅に決めました。ゴール左寄りの角度でしたが、本人は「あの角度は自信があった」と。彼にとってはこの試合のファーストシュートだったと思いますが、技術力の高さはさすがでした。

ヒデ:ボールを止めてから早かったですねえ。思いっきり振り抜いたら止められてる可能性がありましたけれども、足を短めに振ってのシュート。コースも良かったし、スピードも100点でしたね。

市川:神谷選手は昨年の国立でも点を決めていて、大舞台でまた彼が決めてくれた。一気にスタジアムのボルテージが上がりました。

ベンジャミンコロリの魂のゴール


ヒデ:その後1-2と勝ち越されてからベンジャミンコロリ選手の同点ゴール。魂入ってましたねえ。

市川:今チームに外国人選手が6人いて、彼はベンチ外がずっと続いていました。練習ではすごく調子が良かったのですが、チーム得点王のカルリーニョス選手とちょっとポジションやキャラクターがかぶっちゃってる部分があって試合に出られていませんでした。

でもカルリーニョス選手が体調不良で欠場だったこの試合で、ちゃんと結果を残せた。やっぱり日頃からしっかり準備をしていた賜物かなと思います。

試合後のブーイング

鬼頭:全体的にボール支配率も高かったですし、チャンスもたくさんありました。

ヒデ:勝ち点3を取れた試合だったとも言えますよね。

市川:「これはもらい」というシーンが多分3発ぐらいありましたね。試合が終わった瞬間に一部のサポーターからブーイングが出ました。この試合は勝つべき試合だったと多くのサポーターが感じていたことを象徴していると思います。

失点の仕方も良くありませんでした。こういう表現が適切かは分かりませんが、「安い失点」をしてしまった。攻守に課題があったかなと感じます。

ヒデ:ブーイングも分からないでもない、と。

鬼頭:上に行くためには、同点でも駄目ですからね。

司令塔・乾のメリハリあるプレー

ヒデ:そんな中、やっぱり乾選手は光ってました。ベンジャミンコロリ選手の得点場面では、その前の乾貴士選手のサイドチェンジ、視野の広さもすごかった。本当にやっぱり、キレッキレの印象です。

市川:千葉戦に限った話じゃなく、もう完全にコンダクターですね。攻撃をつかさどる立場として7得点6アシスト。35歳のチーム最年長なので、当初はスタミナの部分を懸念されていましたが、もう90分ちゃんと出場して、メリハリをつけながら素晴らしいパフォーマンスを披露しています。

さらに攻撃に加えて守備のプレスの部分でも非常に重要な役割を果たしています。替えのきかない、中心中の中心としてプレーしている印象がありますよね。

ヒデ:メリハリ。そこですよね。行くところは行くし、抑えるところは抑える。そのコントロールができて初めてプロですよね。

市川:やっぱり経験値が、ああいうプレーに繋がってるんじゃないでしょうか。

ヒデ:乾選手がスペインで成功するきっかけになったのは、良い意味で「さぼることを覚えた」こと。がむしゃらにいきすぎちゃうと、結局途中でエンストを起こしてチームにも迷惑をかけてしまう。今はベテランならではですね。

リーグ後半戦のキーマンは?

千葉戦を振り返る市川記者(右)


鬼頭:あれだけのお客さんの前で勝ちたかったですねえ。

市川:関東のサポーターも大勢いたと思うんですよね。そういう舞台で勝てば、より応援の輪が広がり、エスパルスの注目度も上がったと思います。本当に惜しい、残念な結果でした。

ヒデ:ライバルのジュビロ磐田は好調です。エスパルスは磐田の背中を追い、藤枝MYFCにも追い掛けられています。

市川:磐田はすごく弾みがつく戦い方をしてるなと思いますが、清水も引き分けたものの現在4戦負けなしという形なので、しっかりついていってほしいです。

ヒデ:秋葉監督が就任してから安定してきてるし、チームの雰囲気の良さが垣間見えます。鈴木唯人選手や原輝綺選手も海外から帰ってきました。これまた面白くなるんじゃないですか。

市川:2人とも復帰という形ですが、このうえない補強ですよね。原選手については、昨年まではサイドバックをやっていたんですが、秋葉監督はどうもセンターラインで使おうとしているようです。

今いるセンターバックとはちょっと異なるタイプで、スピードがあって背後のケアもうまい選手なので、守備の安定という部分でも期待したいと思います。

ヒデ:そんな中、リーグ後半戦のキーマンは誰でしょう。

市川:この2人では。メンバーがだいぶ固定されてきた中で、新しい選手がレギュラー争いを動かしながら、またチームを活性化させてほしいと思います。
シズサカ シズサカ

サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!

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