静岡ぐるぐるマップ No.142 「知っておきたい いい店 美味しい店」

凛とした空気が漂う、知る人ぞ知る正統派京懐石の名店。京都「たん熊」で研鑽を積んだ店主・栗田直彦さんがこだわるのは「カウンター割烹」の醍醐味。ハモやマツタケ、スッポンなど季節の厳選食材が美しい一品に仕立てられる様子を目の前ならではの臨場感で楽しむことができる。
料理は「店主のおまかせ」のみ。「特別な日に大切な人と過ごす時間の尊さを感じていただければ」と栗田さん。器使いや花あしらいなど隅々まで神経が行き届いた料理に笑みがこぼれる。

■鱧 焼き霜・落とし・唐揚げ（手前）、伊勢海老の具足煮（左）、加茂茄子の海老そぼろあんかけ（右）

■鱧（ハモ）の薄造り
透き通る繊細な味わいをポン酢で ※料理はすべて「おまかせ」の一例

店内

石臼で玄蕎麦を挽き、朝夕2回手打ちする、文字通り挽きたて、打ち立て、茹でたての三たて蕎麦が楽しめる店。
静岡市内の蕎麦店で20年以上腕を磨いた店主の信条は「食べやすさの追求」。そのために、麺の表面に見える蕎麦の殻「ホシ」は少なめに。粗挽きにして、つるつるとした舌ざわりとのど越しの良さを引き出している。
つゆは２種類あり、冷たい蕎麦にはやや辛口を使用。みりんや砂糖は使わず、枕崎産の本枯れ節で濃い目に取っただしでコクと甘みを出している。一方の温かい蕎麦にはより甘みのあるつゆが合うと、カビ付けしていない荒本節と荒ソウダ節を使う。
「近海〆鯖のバッテラ」「炙り煮穴子の押し寿司」「太巻き寿司」などが1個110円からと手頃な価格で揃うのもうれしい。蕎麦と一緒に楽しむのにちょうどいい。

■荒挽きせいろ
天城産の生ワサビ付き。大盛りは＋220円

■近海〆鯖のバッテラ
お土産にも好評の

■五品目野菜のかき揚げ天
サツマイモ、ゴボウ、玉ネギなどが入ったかき揚げ天

50年にわたって愛されてきた「お食事処 曙」が2020年11月にカジュアルフレンチレストランとしてリスタート。店主の息子の海野宏幸シェフにバトンが渡された。
海野シェフの信条は、素材のポテンシャルを最大限に引き出すこと。地元産中心の魚や肉はもちろん、信頼する生産者から直接仕入れる有機、自然農法の野菜を惜しみなく使い、その季節ならではの美しい一皿に仕上げて提供する。
肉を休ませながら焼いた「岩手県産黒毛和牛カタサンカクの炭火焼き」は、希少部位ならではの滋味とジューシーな肉汁を味わえる逸品だ。
ランチは「本日のランチ」など数種類揃い、夜はコース料理が基本。特別な日には「シェフのおまかせコース」もおすすめだ。テイクアウトできるメニューもあるので相談を。

■岩手県産黒毛和牛カタサンカクの炭火焼き

■本日の前菜
※ディナーコースの一例

店内

カジュアルに楽しめるスペインバル。一番人気の「パエリア」は「海老」と「黒トリュフとイカスミ」の2種類があり、もちろん生米から炊き上げる本格派。アヒージョ、生ハム、クリスピーフリットなども好評で、自家製のソーセージやパンもおすすめ。
テイクアウトはパエリアやオードブル、グリルソーセージなど「冷めてもおいしいもの」をピックアップ。ちょっと贅沢なスペイン料理がいつもの食卓を特別な時間にしてくれるはずだ。

■魚介の旨味たっぷり！

■オードブル6種盛り合わせ（2人前）
人気のスペイン産生ハム入り

店内

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