・定時制高校の実態を示しながら、その中で学ぶ「64歳の生徒会長」の生き方が、リアルに描かれていた。
・定時制高校には、LGBTやひきこもり、不登校など、多種多様な生徒がいる現状がよく理解できた。そうした生徒が、心を開いてカメラの前で答えてくれていた。取材対象によく食い込んでいた。
・時間の経過とともに人間模様が変化していく様子がよく分かった。粘り強く取材できていた。
・押しつけともとれる、おせっかいな三浦さんの活動の様子を、あえてそのまま視聴者に投げかけたのは、よかった。
・BGMをあえてつけず、ナレーションも淡々としていたことがよかった。ムードに流されず、リアルに表現できていた。
・この先も取材を続けてほしい。そうすれば、県民も定時制高校への関心が高まるのではないか。
・長寿化が進む中、生涯教育の視点を取り入れてもよかったのではないか。
・番組の初めで、定時制高校の実情をナレーションで説明しておけば、より視聴者の視野が広がったのではないか。
・「64歳の生徒会長」である三浦さんが、校則違反をしたシーンがあったが、なぜそうなったかの答えが欲しかった。
・三浦さんが、逆に若い生徒たちから学ぶ姿をもっと出してもよかったのではないか。
・学校側が三浦さんをどうとらえているかという視点も欲しかった。
・三浦さんが、現在、生徒会長として活動している様子や考え方はよくわかったが、生徒会長になろうと思ったきっかけや思いを紹介してほしかった。
・今の若者たちの「生きづらさ」という現状をよく取材していたが、その先に提言があるともっとよかった。
・様々な人物が登場したが、言いたいことが散漫になった感がある。伝えたいことの柱が欲しかった。
・三浦さんの定時制高校の見方は、日本人全体の定時制を見る目かもしれない。自分の心の底を見せつけられた気がする。
・世代格差の大きい時代にどう生きていくべきか、示唆を与える番組だった。