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番組審議会だより > 2019

第599回番組審議会(2019年6月28日)

●開催年月日 令和元年6月28日(金) 12時30分
●開催場所

静岡新聞放送会館

●出席者

委  員(敬称略)

中井 弘和 委員長

久米 行子

栗原 績

髙井 正人

篠原 裕和

鈴木 智子

江﨑 和明

星野 明宏

審議議題

〇テレビ番組

「SBSスペシャル 本の伝道師

放送:2019年5月3日(金祝)15:50~16:45

番組概要

 過疎化やインターネット、SNSの普及により激減する書店。静岡県でも2000年に640店を数えた書店は現在257店に減りました。県下35市町のうち5つの町には本屋がありません。こうした中、軽自動車に新刊本を積み込んで山間地や過疎地を廻るのが、高木久直(ひさなお)さん(48)の「走る本屋・高久(たかく)書店」です。週末限定の走る本屋さん。店主の高木さんは平日は県内老舗ローカル書店、戸田書店掛川西郷店の店長です。

 本はただ知識・教養を得るだけのものではなく、心を豊かにしてくれるものです。そして、本屋は本と人との出会いの場でもあります。ふと気になった本がその人の人生を救うこともあります。「本」と「本屋」を守るためにはなんでもやる、高木さんの細やかな活動は様々な人と本をつなげていきます。2つの本屋の活動を通じ、現代の書籍事情と高木さんの活字文化への想いを追いました。

●委員の意見

活字離れ、本離れという深刻な問題に挑戦する、時代の核心をついている番組だった。

高木さんの人柄が伝わる素朴な構成に好感が持てた。

ナレーションが出すぎず引きすぎず、番組に寄り添っていて、とてもよかった。

本との出会いだけでなく、人と人との触れ合いが伝わってきた。

登場人物が自分の言葉で話しているので、見ていて飽きない番組だ。

高木さんの本への思いや志から、自分自身がもう一度踏み出す力を与えられた。

静かに語る高木さんの言葉には力があり、これを的確に引き出していた。

自分の転機となった想い出の本を読み返そうと思った番組だった。

子どもに本の素晴らしさを教えていく「種まき」が必要だと感じさせられた。

デジタルにはないアナログのぬくもり、母と読む絵本の素晴らしさが伝わる番組だった。

本を守るためには業態転換が必要だと思うが、全体のトーンが個人のノスタルジーでまとめられていたのは残念だ。

「本屋をつぶさない」ではなく「無くてはならない存在にする」ためには、何をするかという視点が大切ではないか。

高木さんが本へのビジョンを持っていることをよく伝えていて、図書館に案内されているようだった。

活字離れ、本離れの打開策はなかなか難しい問題だが、解決のヒントがあったのではないか。

番組のこの後の展開が重要で、全国放送するなど多面的な展開が地方の活性化につながるのではないか。

「大人や社会が若い感性を育てる責任をしっかりと持つべき」というメッセージを伝えていた。素晴らしい番組だった。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

令和元年5月1日~5月31日 総件数568件

(1)中居君決めて!【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 134件

(2)KAT-TUNの世界一タメになる旅!+【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 56件
(3)イブアイしずおか【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 41件

(4)NEWSな2人【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 28件
(4)Soleいいね!【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・  25件

視聴者からの意見

テレビ番組 「イブアイしずおか エンタ」月~金 16:45~17:50放送 

・先日、番組で紹介していた内容と同じような「特殊詐欺のハガキ」が届きました。番組を見ていたおかげで、冷静に対処できました。放送がなければ、あわてていたと思います。取り上げてくれたことに感謝したいです。これからも役立つ情報をお願いします。(60代 女性)