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番組審議会だより > 2018

第590回番組審議会(2018年7月20日)

●開催年月日 平成30年7月20日(金) 12時30分
●開催場所

静岡新聞放送会館

●出席者

委  員(敬称略)

中井 弘和 委員長

種本 祐子 副委員長

久米 行子

栗原 績

髙井 正人

篠原 裕和

鈴木 智子

江﨑 和明

審議議題

〇テレビ番組「SBSスペシャル 黒い証拠 白い証拠~袴田事件 再審を問う~」

放送:2018年5月27日(日)25:20~26:14放送

審議概要

 2014年3月、静岡地裁は袴田巖死刑囚(当時78)に再審開始と死刑及び拘置の執行停止を決定した。獄中から無実を訴え続けてきた男性は逮捕から48年ぶりに自由の身となった。
 あれから4年。検察の即時抗告により、82歳になった袴田さんの身分は、今も死刑囚のまま。45年に及んだ獄中生活による拘禁反応(精神障害)に悩まされながら、裁判を闘っている。
 1966年、静岡市清水区(旧清水市)のみそ製造会社専務一家4人を殺害した犯人として、30歳で逮捕された袴田さんは死刑確定、第1次再審請求、更に第2次再審請求と人生の殆どを裁判に費やしてきた。
 自白偏重の警察、次々と証拠を変える検察。開かずの扉と呼ばれる再審の道。半世紀を超えて、果てしなく続く裁判―。袴田事件、袴田裁判は日本の司法制度の遅れた部分、歪みを色濃く表している。
 番組では刑事裁判での決め手となる「自白」と「証拠」に焦点を定め、SBSの数十年に及ぶ裁判の経過、関係者のインタビューなどを再構成し、他の再審裁判の動向なども加え、袴田さんの「52年の意味」と日本の司法制度の矛盾を問いかける。 

●委員の意見

・権力が人の性格を壊してしまうという現実に強いショックを受けた。

・「証拠」をキーワードに、分かりやすい構成で最後まで集中して見る事ができた。

・検察と弁護側の対比の中で、司法のルールが平等な設計になっているのか注目していく必要があると感じた。

・「証拠」と言うものの二面性が取材と構成の中で良くあぶりだされていて見ごたえのある番組だった。

・人は嘘をついてしまい、ついた嘘を信じてしまうという人間としての弱さが胸に響いた。

・タイトルが内容をよく表していて、メディアが視聴者に問いかける番組として非常にタイムリーだと思った。

・証拠のすべてが開示されなかった事に疑問を感じ、こうした問題点を堂々と指摘し、司法の在り方を問う内容は非常に意味があった。

・放送後に出た再審請求を認めないという判断については、証拠の中でDNA鑑定に関する方法論の評価が分かれ目になっているように感じ、そこに触れた番組を次回に期待したい。

・視聴者の立場で問題を提起され、私達自身にも責任があるのではないかと複雑な思いを持った。

・深夜の放送だったが、多くの人が問題意識を持てるよう放送時間を考えてほしい。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

平成30年6月1日~平成30年6月30日 総件数350

(1)イブアイしずおか【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 60件

(2)Soleいいね!【TV・自社制作】

・・・・・・・・・ 37件
(3)予約殺到!スゴ腕の専門外来【TV・ローカル編成】 ・・・・・・・・・ 16件

(3)健康カプセル ゲンキの時間【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 15件
(5)ひるおび【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 10件

視聴者からの意見

〇テレビ番組「イブアイしずおか エンタ」毎週月~金曜日放送                       

・この頃「朝倉さやのひとり観光協会」が放送されませんがお休みですか。それとも放送の時間が早まりましたか。さやちゃんの元気な姿と歌を友人たちと楽しみにしているので、ぜひ再開してください。          (60代・女性)