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番組審議会だより > 2018

第588回番組審議会(2018年5月11日)

●開催年月日 平成30年5月11日(金) 12時30分
●開催場所

静岡新聞放送会館

●出席者

委  員(敬称略)

中井 弘和 委員長

種本 祐子 副委員長

久米 行子

栗原 績

田中 尚弘

篠原 裕和

鈴木 智子

江﨑 和明

星野 明宏

審議議題

〇テレビ番組「SBSスペシャル 罠師~片桐邦雄・ジビエの極意~」

放送:2018年5月6日(日)25:20~26:14放送

審議概要

 最近、ジビエ料理が健康にも良いと日本でもブームである。そんなブームとは無縁なジビエ料理人が浜松市天竜区にいる。割烹「竹染」の主人、片桐邦雄。ジビエ料理歴45年、グルメ漫画でも紹介された伝説のジビエ料理人。

 割烹「竹染」の料理は、猪鍋や鴨鍋、そして鹿肉のステーキなど取り立てて凝ってはいない。だが、「獣臭がまるでない」「イメージを覆す美味しさ」と素材の良さに衝撃をうけ、県外から客が足しげく訪れる。彼を伝説のジビエ料理人たらしめる理由は猟の極意にあった。

料理に使う食材のほとんどは、狩猟免許を持つ彼自身で調達するが、鉄砲は使わない。罠を仕掛けて獲物を生け捕りにする「罠猟」。しかも餌を使わない。餌を使えば「動物が自然への適応能力をなくし家畜化する」からだ。

獲物の解体も独特。生け捕りのまま、目隠しで静かになった獲物の心臓を槍で一突き、とどめを刺す。獲物はほとんど暴れない。興奮状態より獲物を落ち着かせた方が、臭みが少なく、動物の苦痛も減る。彼の経験から編み出された「止め刺し」だ。獣臭を完璧にとり去るこの失血法が、最高のジビエを生む。

「自然を敬い、自然と寄り添い、必要以上に獲らず、恵みを頂く」。彼を貫くのは自然や野生への尊敬と感謝の念だ。料理人であり、孤高の狩人(ハンター)でもある片桐邦雄の猟に密着し、ジビエ料理にかける想いを描いた。

●委員の意見

・けもの道の見つけ方など、経験の凄さが感じられ主人公が、おいしいジビエを提供しようという強い思いやこだわりが全体を通して伝わってきた。

・「罠師」と言うタイトルは、内容をイメージしやすく興味を引いた。

・ナレーションやBGMを最低限に抑えた演出により主人公の一言一言に集中して見る事ができた。

・見たくないものは見ないと言う日常の中で、生け捕りや加工のシーンなどを率直に取り上げたのは意味がある事だと感じた。

・企画意図の「命を感じる」と言う点についてはあまり具体的なイメージが伝わらなかった。もっと主張する部分があっても良かったのではないか。

・押し付けるという感じがなく淡々と伝える所に共感し教育的な素材として面白いと思った。

・山や林の中に吹く風や生き物の息遣いも良く伝わってきて音の使い方が効果的だった。

・野生動物の農作物被害が深刻な中で主人公の取り組みが幅広く連携されることが必要ではないかと考えさせられた。

・食べ物が商品化されすぎている現代社会で最も望まれているような命の物語が紡がれていて食べ物は命と言うメッセージが伝ってきた。

・食肉加工には厳しい制約もあり個人で取り組んでいる部分で食の安全性の確保の面で疑問に感じる点もあった。

・映像については、迫力があり、臭いが感じられるようだった。

・アップのシーンが多すぎて、分かりにくいところもありもう少しメリハリがあっても良かったのではないか。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

平成30年4月1日~平成30年4月30日 総件数403

(1)イブアイしずおか【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 49件

(2)予約殺到!スゴ腕専門外来スペシャル【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 43件
(3)週刊EXILE【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 37件

(3)ゴゴスマ【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 20件
(5)ひるおび【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 17件

視聴者からの意見

〇テレビ番組
「SBSイブアイしずおか エンタ」毎週月~金曜日放送

・4月に入って内容が変わり、毎日違うテーマで良いと思います。しかし、以前はエンディングで「番組を見ていただきありがとうございました」と言ってくれていましたが今はありません。番組は元気で明るいのに、挨拶がなくなったのを寂しく感じます。
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