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番組審議会だより > 2017

第580回番組審議会(2017年7月21日)

●開催年月日 平成29年7月21日(金) 12時30分
●開催場所

静岡 新聞放送会館18階会議室

●出席者

委  員(敬称略)

北條 博厚 委員長

中井 弘和 副委員長

種本 祐子

久米 行子

栗原 績

田中 尚弘

髙井 正人

福島 豊(書面)

審議議題

〇テレビ番組

「SBSスペシャル 英霊たちの記念写真~柳田芙美緒が見た戦争~」

 放送 2017年5月28日(日)24時50分~25時44分

審議概要

  柳田芙美緒は、民間のカメラマンだった。報道カメラマンでも軍通信部に属してもいない。静岡連隊を除隊後、若い兵士や部隊幹部のスナップを撮影・販売するようになった。部隊と共に中国大陸やジャワ・スマトラを8年間、駆け回った。当時、従軍カメラマンが撮影した写真の検閲を受け、処分されたが、柳田はおよそ2万点の写真を残した。
 戦後、昭和37年に出版した「静岡連隊写真集」で門外不出の写真の掲載に踏み切る。訓練中に自殺した兵士の写真。見開き1ページを使って載せた写真は、強烈なメッセージを放った。柳田は写真の横に文章を残している。『やがて戦局が苛烈になると此の様な悲劇は、前線でも銃後でも絶え間なく続いたが、闇から闇へと葬られて行った。地方の此の将兵達のような姿がもっと正視されて居たならば、戦争もあんな悲惨な敗北には成らなかったろうに、と儚くも思い続ける』
 聖戦から後悔へと変わっていった柳田のレンズの先には、いつも郷土の兵士たちの姿があった。彼らのためにカメラを構え続けたからこそ、彼らのために伝え続けなければならないことがあった。柳田の残した写真と直筆のメッセージから浮かび上がる戦後72年目の実相を探った。

●委員の意見

・写真に添えられていた言葉が胸に迫ってきてジャーナリズムの先駆けとも言うのか言の葉の強さを感じた。

・写真集の単なる紹介ではなく柳田さんの手記を併せて読むことで訴えるイメージの奥行きや幅が広がった。

・写真や手記が、戦争の姿や命の大切さを分かりやすく伝えていた。

・戦争の悲劇を伝えると言う狙いが理解でき志しや使命感を持つ人間の生き様についても学ぶところがあった。

・番組冒頭の写真の演出などを含め主人公の写真師と孫の取り上げ方が中途半端な印象を受けた。

・柳田さんが、兵士の日常を写し家族に送り続けた姿は人間愛の表れで番組から人間力を感じた。

・元兵士のインタビュー場面で使われた「生き残りの」と言うナレーションはマイナスのイメージで使われたように印象だった。

・写真の一枚一枚は兵士への深い共感を持ち撮られたと感じられ反戦を訴える良い番組だった。

・映像や音声を通して記憶を呼び起こさせるのはメディアの重要な役目と感じた。

-衝撃的な兵士の自殺の写真を含む内容であるため深夜を選んで放送した事について-

・時間的に多くの人が見るには難しい。
・内容も含めて子供たちも見られるよう工夫し再放送して欲しい。

・あの写真があることで番組の訴えたいことがしっかり伝わった。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

平成29年6月1日~平成29年6月30日 総件数426

(1)イブアイしずおか【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 83件

(2)ゴロウ・デラックス【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 43件
(3)ひるおび【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 27件
(4)Soleいいね!【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 16件

(5)勝てば満腹!負ければ腹ペコ!

   ペコジャニ∞【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 10件

視聴者からの意見

ラジオ番組に関わるバスツアーについて

・出発地点がいつも静岡市で、参加する事ができません。ぜひほかの市も経由して、参加できるようにしてもらいたい。 

                                       (60代・女性)