第525回番組審議会(2012年2月17日)
●開催年月日 |
平成24年2月17日(金) 12時30分 |
●開催場所 |
静岡 新聞放送会館 |
●出席者 |
委 員(敬称略)
北條 博厚 委員長
大橋 佳子
見野 孝子
佐藤 久善
三浦 孝文
中井 弘和 副委員長(書面)
木苗 直秀(書面) |
●審議議題 |
○テレビ番組「SBSスペシャル じろくの日記~戦争で逝った友へ~」
放送 平成24年2月26日(日)5:45~6:40 |
●審議概要 |
静岡第一師範学校の卒業生岩ヶ谷治禄さんと秋山卓さんは、太平洋戦争出征前に互いの日記を交換した。岩ヶ谷さんはルソン島で戦死、秋山さんは生還した。岩ヶ谷さんの日記には、戦争に対する疑念、死に対する恐怖、そして教育への情熱が綴られていた。秋山さんは、岩ヶ谷さんの夢を背負い教師の道を歩む。誰もが「教育者の鑑」と評した秋山さんはどのような思いで、親友の日記とともに戦後を生きたのか家族や同級生の話をもとに伝えました。 |
●審議の概要 |
○委員の意見○
・戦争の記録番組を、なぜ、この時期に取り上げたのか疑問に思ったが、同級生の生の声を聞く事が困難になっていることを聞き納得した。2人の心情が分りやすく描かれていた。
・戦争を史実全体として捉えることが多かったが、この番組では個人に焦点を当てて戦争を見せるという点で非常に心に迫る番組だった。教育のあり方にも一石を投じていた。
・見応えのある番組だった。非常に重いテーマで色々考えさせられ、自分に突きつけられるものが多かった。時系列をしっかり捉え、特別な説明はなくても画面の中でトーンを変えながら見ている人に理解してもらえるように配慮された構成だった。
・彼らは「学びたい」という強い心を持っていたが、今の社会ではどうだろう。学びたいという心をどうやって育てていったらよいのかと思った。平和という言葉の意味をかみ締め、自分たちがいかに幸せであるかということを強く感じた。
・現代の権利主義に対し、責任や役割についても考えさせる教育のあり方を、番組を通して教えられたと思う。現実を丹念に紹介しながら、戦争の不条理を伝えてくれた。
・20歳前後で学徒出陣し「国のため」と戦地に向かう若者を、今の若者たちにはどのように映り、考えられるのだろうか。全体的に静岡県内のことだったので、分りやすく画面に出てくる人物の描写も適切であったと思う。
・歴史に埋もれた貴重な人間の声や言葉を掘り起こして、今を生きる人の行き方を問う番組だった。「柔らかな愛の心が大切」「優しさと思いやり」「人に尽くす優しさが、人々を、社会を守る」など、番組で紹介された2人の多くの言葉や生き方そのものが教育の原点だと思う。 |
●視聴者・聴取者からの意見などを報告 |
平成24年1月11日~平成24年2月10日 総件数369
電話やFAX、インターネットなどを通じて、SBSに寄せられた意見や要望、苦情などは、369件でした。
テレビ番組「月曜ゴールデン 警視・深町征爾 狼は天使の匂い」、「SBSイブニングeye」などに多くのご意見、ご感想やご質問などを頂戴しました。 |
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