第520回番組審議会(2011年7月15日)
●開催年月日 |
平成23年7月15日(金) 12時30分 |
●開催場所 |
静岡 新聞放送会館18階会議室 |
●出席者 |
委 員(敬称略)
北條 博厚 委員長
中井 弘和 副委員長
種本 祐子
大橋 佳子
見野 孝子
安倍 徹
佐藤 久善
三浦 孝文
長沢 芳裕
木苗 直秀(書面) |
●審議議題 |
○テレビ番組
「静岡発そこ知り 負けるもんか!町工場タイへ行く!」
放送:平成23年7月6日(水)19:00~19:55
○「番組種別等の公表制度」について |
●番組概要 |
経済成長が著しいタイ。そのタイへ、日本からの企業進出ブームが起きている。大企業だけでなく中小企業がタイへ出て行く今、本県からも小さな町工場が多数進出している。番組では技術者がタイで一旗揚げようと奮闘する姿を追った。また、現地では地元タイの人を雇い、技術を教えている彼らの思いなども伝えた。さらに、経済アナリストの森永卓郎さんがナビゲーターとして登場し、いまなぜタイなのかなどについて分析をした。 |
●審議の概要 |
○委員の意見○
・タイムリーな話題だった。タイのセレブが日本にショッピングに来るなど軽めの内容かと思ったが、森永氏の解説で番組に重みが出た。人と人との絆づくりの柔軟な発想が興味深かった。
・タイトルから暗いイメージを描いていたが、中小企業人の努力の様子を素直に表現していることは良かった。また、重長アナと森永氏が途中登場しているが番組のアクセントとしての役割を果たしていてリラックスして見ることができた。
・次回作では、国内に残らなければならない中小企業の問題について取り上げてほしい。
・あきさせない構成で、展開のテンポが良かった。
・板金工場で部品のサイズを間違えた時に日本人が経営する他の工場で削り直してもらう場面に、日本文化の助け合いやつながりを誇りに思った。一方でサラリーを度外視する日本文化とサラリー評価重視のタイ文化とのギャップを感じた。日本の若者はどう捉えているのか
・タイの生活の中で、何パーセントぐらいがセレブであるとか、タイへ日本企業を含め世界からどれくらいの進出があるのか、その中での静岡県の中小企業の割合など統計的な数値も紹介してほしかった。
・経済をわかりやすく伝えたい意図は分かるが、森永氏の発言はやや説得力に欠けた。
・経済の空洞化、ものづくりの空洞化、文化の空洞化、それから生命力・生活力の空洞化。これをどういうふうにしていくんだろうということを、ずっと考えさせられた。県内企業に対する警鐘部分についても今後取材してほしい。
・経済の空洞化の問題は、これから私たち自身が、みんなで広い視野からきちんと考えていかなければいけないことだと強く感じた。
・色々な情報が盛り込まれていたが、それぞれに問題点が多く含まれているのでテーマを絞った方がよかったと思う。また、親は海外に単身赴任で、子供は国内の雇用の場が減りフリーターやニートという日本社会のあり方に疑念を抱いた。 |
●視聴者・聴取者からの意見などを報告 |
平成23年6月11日~7月10日 総件数397
電話やFAX、インターネットなどを通じて、SBSに寄せられた意見や要望、苦情などは、397件でした。
テレビ番組「報道特集」や「アナログ放送終了のカウントダウン表示について」などにご意見、ご感想やご質問などを頂戴しました。 |
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