先日、駅で電車を待つ列に並んでいた時のこと。後ろの方で、こんな声が聞こえてきました。
「あ~、やっぱり駄目だったか。とにかく、●●(兄弟と思われる)に接触させないようにして。もうじき帰るから、着替えさせて、着てたものすぐに洗濯してね」
すぐにピンときますよね。お子さんがインフルエンザか何かにかかってしまったようです。
息子の保育園でも、着々と感染者が増えているもよう。息子のクラスは現在、半数がお休みしているとのことで、毎朝、戦地へ送り出すような気持ちです。幸い、まだ元気な様子の息子。今日も乗り切った、今日も発熱してない…と、毎晩家族でガッツポーズです。
何を隠そう私自身、この年末年始は一足先にインフルエンザにかかり、会社にも家族にも大変な迷惑をかけてしまいました。
もちろん、ワクチンも打った。
マスクもつけているのに。
手洗いうがい、しっかりしてるのに。
ご飯もしっかり食べてるのに。
なぜ!!!!!!!!!
自宅内で完全隔離された5日間。息子が、障子の向こうで「カアカをここから出して~!!!」と泣く声が聞こえます。会社には、残してしまった仕事がたくさん。ああ、もう、地球の裏側に行ってしまいたい…。
熱が下がって退屈してきたころ、スマホで「インフルエンザ 絶対かからない」と検索してみると、キーワードはやはり、免疫力。疲れがたまっていたりストレスがあったりすると、免疫力が低下し、どれだけ予防を徹底してもダメなようです。
子育て中は、なかなか自分のペースを保てません。疲れたからちょっと横になろう、なんていうことも難しいものです。子供の隣で寝ていれば、夜も熟睡できていないのかもしれません。
でも、そんな言い訳はしていられません。免疫力とやらをつけなければ、きっと、あっという間に別の型にやられてしまいます。本当は子供が寝静まってからいろいろやりたいことがあるけれど、最低限にして早く寝よう。免疫力を高める食材やサプリも試してみよう。笑うと免疫力が高まるって言うから、なるべく笑っていよう、そうだ、腹巻なんかもいいんじゃないか…と、あれこれ模索中です。
まだまだ冬は続きます。そして、流行期が過ぎても、インフルエンザにかかることはあります。どうかみなさん、たくさん笑って、少しだけ自分に優しくして、免疫力を高めて、この冬を乗り切りましょう。暖かくなったころ、「勝った…!」と安堵の笑みを交わせますように。(まあ、すでに私は一度負けてしまったのですが。)
(ばらりんご)
子育てコラム「あすなろ」(725) 「インフルとの仁義なき戦い」の巻
1歳4カ月の娘がかみつくようになり、叱らないでやめさせる方法を模索しています。優しく言ってもやめないので、ある日、手で顔を覆ってえーんえん、えーんえんと、泣くふりをしてみました。
手の指の隙間からこっそり見ると、こちらを伺う娘の丸い瞳が見えました。これまでと違う真剣なまなざしに「いいぞ!これは」と手応えを感じて続けましたが、見ているだけです。そうこうするうち、娘は「ぱい」と言っておっぱいを探し始めました。
うやむやにしようとする姿に心中で苦笑しながら、手を外して「痛いことしちゃだめじゃん」と言ってこの件の幕引きを図りました。しかしその途端、娘は火が付いたように泣き出しました。