練習試合で守備改善に手応え 清水エスパルス・鹿児島キャンプ

 J1清水とJ2磐田は6日、鹿児島市の白波スタジアムで練習試合を行った。

磐田―清水 2本目、相手のクロスボールをクリアする清水の立田(右)ら=鹿児島市の白波スタジアム
磐田―清水 2本目、相手のクロスボールをクリアする清水の立田(右)ら=鹿児島市の白波スタジアム

 昨季リーグワーストの70失点と守備の立て直しを目指す清水は、日本代表GK権田修一を中心に2本目まで無失点に抑えるなど、課題克服が進んでいる内容となった。
 J1昇格を目指し攻撃力を高めている磐田は、元日本代表MF遠藤保仁を中心にボール支配率を高めたが、ゴール前の精度を欠いて決定機は少なかった。

 ▽練習試合(45分×3本)
 清水 1(0-0 0-0 1-1)1 磐田
 ▽得点者【清】福森(石毛)【磐】後藤

 ■守備改善に手応え
 清水は主力級が出場した2本目まで磐田を無失点に抑えた。低迷からの脱却を目指す上で欠かせない守備面の改善に一定の手応えを得て、「修正していく途中だが、0で終われたことは評価できる」とMF竹内は振り返った。
 ロティーナ監督が求めるのは、全体が連動して隙のない守備陣形をつくること。右サイドバックでプレーした原が「中央を締める部分やコンパクトにすることはできていた」と語るように、ペナルティーエリア内への進入を阻み、相手の決定機は数えるほどだった。「もっと突き詰められるところや危ない部分がある」とも口にするが、指揮官が落とし込む戦術の成果は現れ始めてきた。
 攻撃陣は2トップの一角で出場したサンタナや快足自慢の右MF中山ら新加入選手が持ち味を発揮した。昨季の武器だったセットプレーからも好機をつくったが、最後までゴールは割れず。ボールを支配される場面もあり、「もっと保持しながらゾーンを前に進める時間を増やしたい」(竹内)と課題も見えた。
 キャンプ終盤も攻守両面の組織力向上を図り、9日にJ2松本と練習試合を行う。「少しずつ段階を踏んでいる最中。もっと加速できる」。竹内は力を込めた。

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