J1清水エスパルス 主将3年目MF竹内、安定のけん引役 150試合達成も「一戦入魂」

 J1清水エスパルスのMF竹内涼(29)が主将3年目の今季もプレーでチームをけん引している。中盤の底から攻守に動き回り、22日の前節横浜FC戦では2年ぶりのゴールを記録。リーグ再開後の全11試合に出場し、クラモフスキー監督からの信頼も揺るがない。

今季もチームをけん引する清水の竹内=三保グラウンド
今季もチームをけん引する清水の竹内=三保グラウンド

 竹内はボランチでヘナトアウグストと主にコンビを組み、チームの心臓部を担う。ボールを保持し、流動的なパスワークで相手の守備の隙を突く今季の戦い方の中で、効果的な縦パスを供給して攻撃のスイッチを入れる。横浜FC戦ではセットプレーの流れから地をはうような鋭いミドルシュートをたたき込んだ。相手の逆襲に素早く帰陣して危険なスペースを埋め、体を投げ出してシュートブロックするなど守備面の貢献も見逃せない。
 今季はMF金子翔太(25)、DF立田悠悟(22)と3人で主将を務めるが、試合でキャプテンマークを巻くのは常に最年長の竹内。チームの精神的支柱として声でもチームを落ち着かせ、鼓舞する。
 8日の札幌戦でJ1通算150試合出場を達成した。ただ、「このチームで試合に出て全てを経験させてもらったが、まだ結果という部分で何ももたらせていない」と個人の記録への感慨はない。「毎試合が最後という気持ちで、勝利のために戦うだけ」。“一戦入魂”でチームのためにピッチに立ち続ける。
 

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