J1清水、タイのファン獲得へ本腰 ユニホームに現地語

 J1清水エスパルスが、Jリーグへの関心が近年高まっているタイのファン獲得に本腰を入れ始めた。クラブの認知度向上を図ろうと、試合を視聴する現地向けの企画を実施。今季加入したタイ代表FWティーラシンの人気も武器に、ファン拡大で新たなビジネス機会の創出を狙う。

8日の札幌戦で、選手名がタイ語で表記されたユニホームを着用して試合に臨む清水イレブン=アイスタ日本平
8日の札幌戦で、選手名がタイ語で表記されたユニホームを着用して試合に臨む清水イレブン=アイスタ日本平

 タイではチャナティップ(札幌)やティーラトン(横浜M)らの活躍に伴い、今年からテレビ地上波とインターネット配信でJ1を各節計4試合放送。ティーラシンが所属する清水の試合は全て放送されることになった。
 8日にアイスタ日本平で行われた札幌戦は地上波で生中継。清水の選手はタイ語で名前が記されたユニホームを着てプレーした。両ゴール裏の看板にはタイ語で選手紹介を表示。クラブのタイ語版SNS(会員制交流サイト)ではヤマハのシステムを活用した遠隔応援への参加を呼び掛け、約1500のアクセスが寄せられた。試合後にはクラブのSNSに早速、ユニホームの購入を求める投稿があるなど反応は上々。クラブは手始めに、ティーラシンのグッズ販売を計画している。
 清水は2013年からタイリーグのクラブと交流を始め、現地でのサッカー教室などを実施。昨年は新たに、現地で事業展開するスポンサー企業を対象にビジネス交流会も試みた。タイのファン獲得は「既存スポンサーに利点を生み出し、新たなスポンサー確保にもつながるはず」とクラブ担当者は意気込む。
 清水は19日のアイスタ日本平の横浜M戦でもタイ語ユニホームの着用や、看板へのタイファンの写真掲示などを企画している。

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