2トップ連係磨く ゴン熱血指導 ジュビロ磐田・鹿児島キャンプ

 元日本代表FW中山雅史コーチの熱血指導を受けるJ2ジュビロ磐田のアタッカー陣が、才能を開花させられるか。全体練習の最後に行った“中山教室”では、ボランチより前の選手が攻撃の組み立てからフィニッシュまでの流れを繰り返した。

藤川(左)、小川航(右)らアタッカー陣にアドバイスを送る磐田の中山コーチ(右から2人目)=鹿児島市の白波スタジアム
藤川(左)、小川航(右)らアタッカー陣にアドバイスを送る磐田の中山コーチ(右から2人目)=鹿児島市の白波スタジアム

 中山コーチが特に目を光らせたのが2トップの連係。クロスからのシュートでは「ニア(近いサイド)とファー(遠いサイド)に1人ずつ入れ。タイミングが重ならないように」と声を張り上げた。現役時代は元イタリア代表FWスキラッチや元日本代表FW高原らとコンビネーションを磨いた。つぶれ役になったり、こぼれ球を狙ったりと磐田の攻撃に迫力を出した。
 MF藤川のシュートがGKに阻まれ、こぼれ球に反応するとすかさず、「そこから打って、入れたらオーケー」。藤川の2度目のシュートが枠を外れると、「はい、残念」と笑いも取った。FW三木は「中山さんの一つ一つの言動が自分にとってプラスになる」。クロスを上げたDF小川大は「ゴール前の動きを細かく修正してくれる。ゴール前に2人以上が入れば必ずスペースは空く」とアタッカー陣の進化に期待を寄せた。
 2日は鹿屋体大と今季初実戦が控える。外国人選手は合流していないが、ゴン魂を受け継ぐ若手が得点という形でアピールを狙う。

 ■伊藤、守備陣カバーへ準備
 MF伊藤が今季も2ポジションで準備を進める。9対9の実戦形式で3バックの左DFを担った伊藤。本職はボランチだが、昨季はほとんどDFでプレーし、チーム最長の3247分に出場した。チームは1日までに今野、山本義、中川とDF3人がけがで離脱し、伊藤は鹿屋体大戦もDFとしてのプレーが有力。「どちらの位置でもやれる自信はある。今野さん、遠藤さんと世界で戦った選手からもっと学びたい」と意欲を示し、今季の目標に「サポーターの期待を超えるプレーを目指す」と掲げた。

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