ジュビロ磐田、3―0快勝もJ1復帰消滅 J2リーグ第36節

 J2リーグは25日、各地で第36節の11試合が行われ、磐田は3―0で琉球を下した。2位の福岡が東京Vと引き分けたため、磐田の来季J1復帰の可能性がなくなった。

磐田―琉球 前半39分、こぼれ球を押し込み先制ゴールを決める磐田・山田=ヤマハスタジアム
磐田―琉球 前半39分、こぼれ球を押し込み先制ゴールを決める磐田・山田=ヤマハスタジアム


(2)ヤマハ(磐田1勝1分け)▽観衆2408人
磐田 12勝15分け9敗(51) 3(1―0 2―0)0 琉球 11勝7分け18敗(40)
▽得点者【磐】山田(3)中野(7)ルリーニャ(5)

 【評】ボールを支配した磐田が3―0で琉球に快勝した。
 相手に押し込まれた立ち上がりをしのぎ、ペースを握った。13分は松本の左クロスに山田がシュートを放ち、17分は遠藤のCKを山本義が頭で合わせた。39分、山本康の長いパスを受けた大森は相手GKと交錯したが、こぼれ球を山田が流し込んで先制した。
 後半2分に中野のゴールで突き放し、19分は中野のパスに抜け出したルリーニャが決めた。

 ■方向性定まらず迷走
 ヤマハスタジアムでの今季最後の試合で3―0と快勝。6試合ぶりの勝利だったが、遅すぎた。琉球戦開始直後、2位福岡が東京Vと引き分けたため、磐田の今季のJ1復帰の道は6試合を残して閉ざされていた。
 鈴木監督は「今季は何がベストなのかを選択するのが難しかった。結果を求めるのか。フベロ前監督の理想のサッカーもあっただろうが」と組織として方向性が定まらなかったことを反省点に挙げた。監督交代は10月に入ってから。元日本代表MF遠藤の加入で6試合負けなしと息を吹き返したが、4日の首位徳島戦に敗れてから失速。強化本部長も兼務する指揮官は遠藤については「魅力あるサッカーができれば(磐田に)残ってもらえると思う」と話した。
 ただ、この試合に限れば鋭い動きだしで好機を呼び込んだFW中野が期待通りに躍動した。2分、MF松本のパスに抜け出して放ったシュートは琉球DFに阻まれたが、こぼれ球を流し込んで今季7点目。19分はDF山本義の縦パスを中野が胸で受け、ボールの落ち際で左足のラストパスを通し、FWルリーニャのゴールを演出した。中野は「勝ちきれない試合が続き、前線の選手として責任を感じる。ここからの試合は1試合も無駄にしないで戦う」と話した。

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