ジュビロ磐田ドロー 8戦勝ちなし J2リーグ第25節
J2リーグは10日、第25節9試合を行い、移籍したばかりの元日本代表MF遠藤が先発した磐田は松本と0-0で引き分けた。
(2)サンアル(磐田1勝1分け)▽観衆4877人
松本 5勝9分け11敗(24)0(0―0 0―0)0磐田 7勝10分け8敗(31)
【評】磐田、松本ともに決定力を欠き、無得点で引き分けた。
前半15分、遠藤のFKのこぼれ球に山田が放ったシュートはポストを直撃。直後の山田のシュートはクロスバーに当たった。21分、相手にサイドを突破されて打たれたシュートは今野のスライディングでバーに当たり、跳ね返りも詰められたが、八田が止めた。
後半22分、山田の右クロスに合わせたルキアンのシュートはGKに阻止された。34分のルキアンのシュートも外れた。
■遠藤初出場も無得点
好機を生かせずスコアレスドロー。磐田でのデビュー戦を終えた元日本代表MF遠藤は、チームメートを励ますように一人一人とタッチを交わした。「勝ち点3を取るべき試合だった。でも、チャンスは多くつくれたし、楽しく試合ができた。個人的には新しい挑戦への第一歩を踏み出せた」と振り返った。
ダブルボランチの一角で先発した遠藤に序盤からボールを集め、連動しながら相手ゴールに迫った。最大の見せ場は後半24分、ゴール前で仕掛けたMF大森にワンツーで折り返そうとした際に遠藤が相手に倒されFKを得た。「距離的にも角度も良かった。フィーリングも悪くなかった」が、遠藤が右足で直接狙ったボールはクロスバーに嫌われた。
連敗は3で止めたが、J2でのクラブワースト記録を更新する8戦勝ちなしとJ1昇格はさらに遠のいた。MF山田は「トップ下の自分を含めた前線がいい動きをすれば(遠藤のパスセンスを)もっと引き出せた」と悔やむ。鈴木監督は「遠藤選手のゲームコントロールやラストパスの精度は素晴らしかった」と今季は遠藤を中心としたチームで乗り切る方針だ。遠藤は「この連戦を乗り切ればまだチャンスは残る」と次節14日のホームでの長崎戦を見据えた。