ジュビロ磐田FWルキアン 家族に捧げる2発 J2リーグ第4節

 磐田のブラジル人FWルキアンが、2ゴールで勝利をもたらした。前半41分、MF山本のCKが相手に当たったこぼれ球を見逃さずに押し込んだ。後半15分はFW小川航が体を張ってつないだボールを左サイドで受けてドリブル突破。狙い澄ましたシュートをゴール右隅に突き刺した。

磐田―山口 前半41分、先制ゴールを決める磐田・ルキアン(中央)=ヤマハスタジアム
磐田―山口 前半41分、先制ゴールを決める磐田・ルキアン(中央)=ヤマハスタジアム

 昨夏に加入した助っ人。J1では13試合1得点だったが、自分が得点することよりもチームの勝利を優先。強い体を生かしてつぶれ役に徹してきた。
 だが、リーグ戦再開後は自身の活躍する姿をブラジルに残してきた家族に届けたい思いが募った。新型コロナウイルスの感染者が急増するブラジルの現状に心を痛め、「毎日とても心配している。でも試合が始まったら自分の仕事をしっかりやろうと気持ちを切り替えた」と話した。
 ルキアンと2トップを組む小川航は、ゴールこそ奪えなかったが、シュート5本を放つなど積極性が目立った。フベロ監督は「観客が入った試合でやりたいことができ、結果も残せたことはチームにとってとても良かった」と満足そうだった。2月23日の山形戦以来、再開後は初勝利。次節15日の福岡戦から続く過密日程に弾みをつけた。

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